2017年は、有力なデジタル関連企業や、今の文化を支えているデジタル関連アイテムが相次いで節目となる年を迎えた「周年イヤー」だった。18年に節目を迎える企業のなかには、前倒しで記念プロモーションを開始するところもあり、日々、ITニュースサイトには“周年”の文字が踊る。

 そのうち、当サイト「BCN RETAIL」と前身となるWebサイト「BCNランキング」で頻繁に記事を掲載した企業・製品を紹介しよう。なお、帝国データバンクの調査によると、17年に創業100周年を迎えた企業は1011社にのぼるそうだ。

■企業

<100周年>ニコン
創立100周年記念モデル、限定カメラや名機「ニコンF」のミニチュアなど
 https://www.bcnretail.com/news/detail/20170616_42995.html

プレミアムコンデジ「DLシリーズ」の発売を中止
 https://www.bcnretail.com/news/detail/20170214_42303.html

デジタル時代の精密機械で撮影を「愉しむ」、ニコン「Df」に触ってきた!(2013年)
 https://www.bcnretail.com/news/detail/131107_26678.html 
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<100周年>TOTO
TOTOなど9社、トイレの操作パネルのピクトグラムを統一
 https://www.bcnretail.com/market/detail/20170126_42231.html

<70周年>ケーズホールディングス(ケーズデンキ)
加藤修一相談役インタビュー
 https://www.bcnretail.com/market/detail/20171124_43901.html

家電量販5社の激戦地・所沢市に参戦
 https://www.bcnretail.com/market/detail/20170328_42536.html
 
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<60周年>カシオ計算機
創立60周年記念で歴代の製品を展示
 https://www.bcnretail.com/news/detail/20170310_42435.html

タフカメラ「G’z EYE GZE-1」、開発のきっかけ
 https://www.bcnretail.com/market/detail/20171117_43905.html

全世界で正確な時刻を表示する新システムを開発
 https://www.bcnretail.com/news/detail/20170302_42402.html

<30周年>弥生
ITの進化とともに発展した弥生シリーズ
 https://www.bcnretail.com/market/detail/20171128_43988.html


■製品・ブランド

<30周年>JR発足
名古屋JRゲートタワーオープン、ビックカメラなどが出店
 https://www.bcnretail.com/market/detail/20170407_42592.html

Suicaなどが使える「Apple Pay」スタート(2016年)
 https://www.bcnretail.com/news/detail/20161031_41786.html

<15周年>Tポイント
買い物時の支払いに関する調査、貯めているポイント1位は「Tポイント」
 https://www.bcnretail.com/market/detail/20171030_43801.html

・ヤマト運輸、2018年4月にTポイントサービスを導入

<10周年>iPhone
1月9日、発表から10周年を迎える
 https://www.bcnretail.com/market/detail/20170115_42163.html

スマートフォンの未来形「iPhone X」発表
 https://www.bcnretail.com/market/detail/20170919_43508.html
 
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2007年~2016年に発売した歴代iPhone

<10周年>初音ミク
10周年記念、コラボウォークマン&スピーカー
 https://www.bcnretail.com/news/detail/20170627_43035.html

デビューから3周年、広がる初音ミクの世界(2010年)
 https://www.bcnretail.com/news/detail/100831_18018.html
 
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初音ミク限定ハイレゾ対応ウォークマン

<4周年>メルカリ
CtoC市場を牽引、拡大するメルカリ
 https://www.bcnretail.com/news/detail/20171203_44030.html
 

「スマホ」と「スマスピ」が共存する未来を予測する

 わずか10年の短い期間に、デジタル製品を取り巻く環境は激変した。米Appleが生み出したiPhoneと、そのエコシステムはデジタル業界のみならず、文化や社会の仕組みにも大きな影響を与え、今後、普及が見込まれる音声で遠隔操作できる家電や住宅設備が増えれば、家事の負担がますます減り、IoTを利用したスマートロックなどでセキュリテイも高まるだろう。

 iPhoneの日本上陸は2007年7月。真の10週年は来年だ。AI(人工知能)を活用した製品やサービスの本格化によって、別名2045年問題ともいわれる「シンギュラリティ(技術的特異点)」の到達も現実味を帯びてきた。
 
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ついに日本に上陸したAmazon Alexa搭載スマートスピーカー「Amazon Echo」
(写真はAmazon Echo Plus)

 AIスピーカーとも、スマートスピーカーとも呼ばれる、Amazon Alexa、Google アシスタントなどの音声認識AIアシスタントを搭載したスピーカー製品は、「音声操作」を身近にするための入門機。今のところ、スマホとスマートスピーカーは互いに補い合う関係となりそうだが、iOSとAndroidのOS争いにAlexaが加わった三つ巴の争いに発展するのは確実。企業名で言い換えると、Apple、Google、小売業からスタートしてプラットフォーマーに脱皮したAmazonの3社の争いだ。そこに日本企業はなく、OSと音声操作のプラットフォームの集約が30年、50年、100年と続く長寿命企業を減らす結果につながらないか、少し気がかりに感じるスマートスピーカーの時代の幕開けとなった1年だった。(BCN・嵯峨野 芙美)