Amazon AlexaやGoogle Assistantに対応し、AIを駆使して音声でコントロールできるスマートスピーカー市場が立ち上がろうとしている。

 1月にラスベガスで開催された「CES 2017」では、およそ700種類ものAlexa対応機器が登場。8月末から9月初頭にかけてドイツ・ベルリンで開かれた「IFA 2017」では、スタートアップを集めた展示エリア「IFA NEXT」で、AmazonがAlexa専用のブースを構えるなど、今年に入って急速に動き始めた。

 日本メーカーも対応に忙しい。オンキヨーは、欧州を中心にAlexa対応の「VC-PX30」、Google Assistant対応の「VC-GX30」を発売するほか、東芝と共同開発したAlexa対応の「VC-FLX1」を米国で売り出すなど極めて積極的だ。ソニーも、Assistant対応の「LF-S50G」を年内にも国内で発売する予定。パナソニックもGoogle Assistant対応の「SC-GA10」を、この冬にも欧州で発売する予定だ。
 

 音声で制御し、他の家電やIoTデバイスとの連携が差異化のポイントとなる新カテゴリの製品だけに、単独の製品としての売れ行きの予測は難しい。また、音声認識の日本語対応の精度も売れ行きを左右しそうだ。

 類似のカテゴリとして挙げられるのがワイヤレススピーカー市場。昨年、伸びが止まった感があったが、このところ、JBLのハーマンがシェアを急拡大。シェアトップのソニー、3位のBOSEと競いながら、販売台数増に貢献している。平均単価も上昇傾向だ。
 

 この余勢を駆って、スマートスピーカーも早期のジャンル確立に期待したいところだ。(BCN チーフエグゼクティブアナリスト 道越一郎)


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※『BCN RETAIL REVIEW』2017年11月号から転載