2017年9月22日に「iPhone 8/8 Plus」、11月3日に「iPhone X」が発売になり、さらに10月以降、Y!mobile(ワイモバイル)、UQ mobile、BIGLOBEモバイルが旧機種「iPhone 6s」の取り扱いを順次開始。家電量販店の実売データ集計した「BCNランキング」の17年1月~11月の累計データによると、iPhoneのシェアは47.9%。以前に比べ若干下がったものの、集計対象店舗で売れたスマートフォンのほぼ2台に1台がiPhoneだったことになる。

 ただ、同期間のスマートフォン総販売台数に占めるiPhoneの割合は、7割を超えるソフトバンク、6割台のKDDI(au)、4割台のドコモと、キャリアによって差がある。後発のワイモバイルも4割台に拡大し、旧機種しか扱っていないにもかかわらず、存在感が高まっている。

2017年の年間トップ5はすべてiPhone

 17年1月1日~12月17日までの累計で、SIMフリーモデルを含め、キャリア・容量を合算してシリーズごとにスマートフォンの販売台数を集計すると、1位はAppleの「iPhone 7」だった。シェアは24.6%で、唯一の二ケタ台。トップ5はすべてiPhoneシリーズで、最新機種の「iPhone 8」は2位、「iPhone X」は5位につけた。
 
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 注目メーカーは、トップ20位以内に、カメラを強化した「Pシリーズ」から新旧あわせて3機種ランクインしたファーウェイ。最新機種の「HUAWEI P10 lite」は、キャリア・容量を別々にカウントした機種別の週間販売台数ランキングで、12月は2週連続で1位を獲得するほどのヒットとなっている。

 また、常に最新OSが使えるAndroid Oneのスマートフォン「S1」が10位、「S2」が13位に食い込んだ。「S1」はシャープ製、「S2」は京セラ製で、ブランドを管轄する本社の所在地で海外/国内に分けると、数少なくなった国内勢だ。SIMフリースマホへの参入が期待されるソニーモバイルコミュニケーションズからも「Xperia XZ SO-01J」を筆頭に4機種ランクインし、根強い人気がうかがえる。

 1年のうち、最も盛り上がる春商戦に向け、ワイモバイルとUQモバイルは、12月から早くも学割キャンペーンをスタート。ワイモバイルの「タダ学割」、UQモバイルの「UQゼロ学割」ともに、12月中に加入すれば、通常3か月の無料期間が1か月間、増える仕組みだ。わずか1か月分だけとはいえ、通常より安く済み、さらに、売り場が混み合う前に面倒な携帯電話の手続きを済ませ、ゆっくりと受験勉強や新生活に向けた準備を進められるというメリットもある。
 
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2017年も引き続き、圧倒的な人気を集めたiPhoneシリーズ
(写真は、iPhone 7/7 Plus販売時のドコモショップ丸の内店)

 2社に遅れを取ったものの、auは12月15日から「ピタット学割」を開始。ドコモは「ドコモの学割」として、年内12月27日から開始する。ただ、こちらは早く加入しても割引期間が延びることはなく、毎年恒例の学割キャンペーンの開始時期を単に早めただけにとどまっている。ドコモは同時に一部の料金プランを改定し、MVNOと同等の価格水準に引き下げた。

 17年は「3社横並び」という批判の声が多かった各社の料金プランに変化が生じた年だった。次世代5G通信の本格展開を目前に控えた来年は、さらに差異化が進みそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。