MMD研究所は、QRコード決済サービス6サービスのメイン利用者を対象に「2021年1月 スマートフォン決済（QRコード）の満足度調査」を実施した。調査は、「PayPay」「d払い」「楽天ペイ」「au PAY」「LINE Pay」「メルペイ」をメインに利用していると回答した18～69歳の男女600人に対して、1月1～4日の期間に行われている。


　調査対象者に、現在メインで利用しているQRコード決済サービスを知ったきっかけを尋ねたところ、「公式サイト」（16.0％）が最も多く、「関連アプリ上での案内」（14.8％）、「テレビCM」（14.3％）が続いた。
 
　サービス別でみると、PayPayで「テレビCM」、d払い・楽天ペイ・LINE Payで「公式サイト」、au PAYで「企業からの配信メール」と「関連アプリ上での案内」、メルペイで「関連アプリ上での案内」が、それぞれ最多となっている。
 
　メインで利用しているQRコード決済サービスを使い始めた理由を尋ねた質問（複数回答）では、「ポイントがたくさん貯まるから」（35.2％）が最多で、「キャンペーンを知って興味を持ったから」（29.3％）、「普段使っているサービスとポイントが連動しているから」（23.8％）が続いた。
 
　サービス別では、PayPay・メルペイで「キャンペーンを知って興味を持ったから」、d払い・楽天ペイ・au PAY・LINE Payで「ポイントがたくさん貯まるから」という理由が最も多くを占めている。
 
　サービスの利用頻度を尋ねた質問に対する「1週間に1回以上利用する」という回答は、楽天ペイが69.0％、PayPayが67.0％、au PAYが66.0％、LINE Payが57.0％、d払いが53.0％、メルペイが51.0％だった。
 
　メインで利用しているQRコード決済サービスの満足度を、「お得部門」「アプリデザイン部門」「利便性部門」「信頼部門」の4部門で尋ねたところ、「お得部門」で楽天ペイ、「アプリデザイン部門」でメルペイ、「利便性部門」でPayPay、「信頼部門」で楽天ペイが1位となっている。総合満足度では、楽天ペイがトップを獲得した。
 
　メインで利用しているQRコード決済サービスを家族や友人におすすめしたいかを、10点満点で採点してもらい、NPS（ネット・プロモーター・スコア／顧客推奨度）を算出したところ、9～10点をつけた推奨者が14.7％、7～8点をつけた中立者が40.0％、0～点をつけた批判者が45.3％となり、推奨者から批判者を引いたNPSはマイナス30.7となっている。また、サービス別のNPSでは楽天ペイがマイナス13.0で最も高かった。