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“世界一”目指すカシオとアシックス、ランニング×ウェアラブルデバイスでコーチング

 カシオ計算機とアシックスは1月27日、共同でオンライン記者会見を開き、スポーツを通して健康で活気ある社会の実現を目指した価値共創事業を本格的にスタートすると発表した。第一弾として、ランナー向けパーソナルコーチングサービス「Runmetrix(ランメトリックス)」の提供を3月4日に開始する。

ランナー向けパーソナルコーチングサービスを共同で提供するカシオ計算機とアシックス

 発表会で登壇したカシオ計算機の樫尾和宏社長は、「国内トップ企業2社の共創でしか実現することができない、新しいランニング体験を提供する。当社は、『計測・入力機器』分野の強みを持つウェアラブルデバイスに注力し、アシックスのランニングに関する知見を掛け合わせて世界一の地位を目指す」と展望を語った。
 
カシオ計算機の樫尾和宏社長

 同じく登壇したアシックスの廣田康人社長COOは、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、スポーツ・健康への意識がこれまで以上に高まっている。密を避けるといった観点からも、デジタル技術を用いたリモートでのコーチングシステムに対する需要は増していくはず。それらをサポートする取り組みを一層、進めていきたい」と述べた。
 
アシックスの廣田康人社長COO

 Runmetrixは、アプリ、モーションセンサー、「G-SHOCK」の技術を組み合わせたサービスだ。従来は設備の整った施設でのみ可能だった化学的計測を実現したモーションセンサーを用いることで、ランニングに関する20種類以上もの指標を算出。ランナーにとって分かりやすい項目に置き換えることで、走りの特徴を可視化し、フォーム分析やからだづくりプログラムなど、改善点や練習プログラムを提示する。新サービス向けに新機能を搭載したG-SHOCKと連携させることで、リアルタイムに走行データを確認することもできる。
 
モーションセンサー「CMT-S20R-AS」

 従来のアプリサービスの多くは、距離、ペース、ピッチ、ストライドといった項目を測定して記録するという機能が主だった。一方、Runmetrixでは、さらにランナーのニーズに寄り添った機能を備え、モチベーションの維持向上をサポートする。
 
G-SHOCK「GSR-H1000AS」

 G-SHOCKとモーションセンサーがセットになった「GSR-H1000AS-SET」(税込み5万7200円)、モーションセンサー「CMT-S20R-AS」(同1万4080円)、軽量性と反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST」(同1万7000円)は3月4日に発売。1月28日から先行予約を受け付ける。アプリケーション「Runmetrix」(無料)は、1月27日に提供を開始している。なお、GSR-H1000ASの単体販売は行わない。
 
スポーツ&ウエルネスソサエティー構想図

 今後は、カシオがもつウェアラブルデバイスの開発力やセンシング技術のノウハウと、アシックスがもつスポーツ工学の知見やデータという両社の強みを生かし、スポーツ・健康市場において一人ひとりにパーソナライズされたユーザー体験の提供を進めていくとしている。

 また、両社はランニング総合サービス、健康総合サービスで世界ナンバーワンを目指し、21年内に合弁会社を作っていく方針を明らかにした。プラットフォームや端末、計測、コーチングを組み合わせるほか、迅速な判断の実現、他のパートナーとの取り組みも考慮しているという。目標として、課金型のコーチングサービスについては、5年目で約100億円規模、アプリのユーザー数は500万人、物販は「1人1台、カシオ計算機の時計をはめていただきたい」(樫尾社長)としている。

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