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新型コロナが商戦を直撃、SIMフリースマホは前年販売台数から2割減

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、3月のSIMフリースマートフォン(スマホ)の販売台数前年比は80.1%。市場がもっとも盛り上がる新生活商戦に新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛が重なり、販売台数は前年から2割減となった。


 上位メーカーも苦戦を強いられている。ファーウェイ(58.1%)、ASUS(30.7%)、シャープ(72.3%)といずれも大きなマイナスを記録。唯一、OPPOは前年を上回る139.4%で、月別の販売台数シェアで2位に再浮上している。

 3月の週次でメーカー販売台数シェアの推移を分析すると、ファーウェイが2月17日週以降、右肩上がりでシェアを伸ばし、3月23日週には今年初めて30%を超えた。年末年始から上位4社による接戦が続いていたが、春商戦では差が開いた。
 

 シリーズ別では前月トップだったシャープの「AQUOS sense3」をファーウェイの「HUAWEI P30 lite」が上回り、首位を奪還した。シェアは22.5%で2位にダブルスコアをつけた。同社は「HUAWEI nova lite 3」も3位と好調だ。
 

 発売日が新しいもので注目したいのが7位にランクインした京セラの「BASIO4」。独自の見やすいインターフェースを採用した操作性にすぐれたスマホで、シニア層を中心に支持を集めた。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。