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携帯のカウントフリー、適正な運用に向けルール作りから、総務省が提言

経営戦略

2019/02/21 19:10

 総務省はスマートフォンの料金プランなどで、特定のコンテンツやアプリの利用を通信量にカウントしない「ゼロレーティング」サービスについて、適正に提供できる環境を整えるため、ルールを設けるよう求める提言をまとめた。


 「ゼロレーティング」は、スマートフォンで「YouTube」の動画や、「LINE」や「Twitter」などのSNSサービスを、料金を気にせず使い放題にするサービスのこと。

 総務省の有識者会議「ネットワーク中立性に関する研究会」がまとめた中間報告書(案)では、コンテンツ事業者によるコスト負担がない形の「ゼロレーティング」については、同サービスのユーザーと非ユーザー間における通信費の公平性や、対象コンテンツと非対象コンテンツ間の競争を妨げる可能性があると指摘している。

 また、市場支配力の大きい通信事業者とコンテンツ事業者が排他的な関係を構築した場合には、適正な競争を阻害する懸念があるほか、通信が集中する場所では「ゼロレーティング」が通信のひっ迫を招く恐れがあるとした。

 その上で、通信の秘密の侵害に当たらないよう、さまざまな事業者や消費者の意見を「ゼロレーティングの提供に関する電気通信事業法の規律の適用についての解釈指針」として取りまとめ、運用することが適当である、とした。