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シャープ、賞金1億円超えのシャドバ世界大会に協賛した真意

 スマートフォン(スマホ)向けカードゲームアプリ「Shadowverse(シャドウバース)」の世界大会決勝トーナメント「Shadowverse World Grand Prix 2019 GRAND FINALS」が12月27日、埼玉・大宮のソニックシティで開幕した。優勝賞金1億1000万円という夢の舞台を整えたのはCygames。スポンサーには、シャープがついている。なぜ、家電メーカーのイメージが強い同社がeスポーツ大会に協賛したのか。現場で確かめてきた。

12月27日に埼玉・大宮のソニックシティで開幕したシャドウバースの世界大会の決勝

 シャープがeスポーツイベントをサポートするのは、今回が初めてではない。最近では、日本最大のeスポーツイベント「RAGE」にスポンサーとして参加し、ブースを設けたり、端末を提供したりしている。今回の大会でも同様だ。ただ、大規模な大会をサポートするには、人手や資金など、多大なリソースが必要になる。そこまでしてシャープがeスポーツイベントに協賛するのは、プレー環境の整備、そしてブランドイメージを刷新するためだ。
 
シャープのブースは1階にある

 ブースの担当者は、「これまで、シャープのスマホは年齢層の高いユーザーに支持されてきた。ただ、今後は若年層にも当社がスマホを提供していることを知ってもらいたい」と、顧客層の拡大に向けた意気込みを語る。
 
12月27日時点ではシャープのブースでしかプレーできないコンテンツが人気を呼んでいた

 会場の1階に位置する同社のブースでは、リリース前のゲーム内コンテンツを体験できるプレーエリアを展開していた。設置している端末は、141gと軽量ながら高性能なハイエンドスマホ「AQUOS zero2」。20年初頭に発売する予定の端末だ。

 ゲームに適した色彩や高精度なタッチ感度、残像感のない映像など、「ゲーミングスマホ」と言って差し支えない性能を備える。これまでのゲーミングスマホはごつくて重いイメージが強かったが、軽い端末を提供することで、ゲームをプレーする際の負担軽減を狙う。
 
体験後には特典付きのアンケートを実施していた

 早朝8時半に会場を訪れると、すでにプレーエリアは満員の上、待機場所にも人があふれていた。同担当者は、「ゲーム自体を楽しんでいるだけで、端末には興味を持っていないのではないか」と不安になっていたが、東京からの体験者から「端末は軽くて、しかもぬるぬる映像が動いて感動した」との声が上がっていた。
 
ソニックシティの大ホールが超満員

 大会自体も大盛り上がりだ。11時の時点で、3000人以上が来場し、ソニックシティの大ホールは満員状態。来場者特典だけでなく、世界最強が決まる大会の行方を見に、10代、20代を中心とした多くのファンが駆けつけた。

 Cygamesが用意した舞台ではあるものの、イベントにはファンの熱意が欠かせない。しっかりとプレーヤーと観客の心をつかんでいる様子がうかがえる。シャープのブランディング戦略は奏功するのか、1月の発売時に結果がうかがえそうだ。(BCN・南雲 亮平)