9月9日から11日までドイツ・ベルリンで開くコンシューマエレクトロニクスの見本市、IFA 2019。今回は、特に日本発のイノベーションが世界に向けて強烈に発信される。イノベーションの特設エリアIFA NEXTに「ジャパン・パビリオン」が登場。「Interface with Consideration and Sensibility」(サイバー空間とフィジカル空間が高度に融合する社会における、日本らしさを踏まえた新しいヒューマン・マシン・インターフェースのあり方を表現)とのコンセプトの下、日本のベンチャー企業20社が出展するからだ。

世界最小の空飛ぶクルマ「SkyDrive」

 主な内容は、史上初民間主導による月面探査ミッションを行う月面探査ローバー(ispace)や日本発、世界最小の空飛ぶクルマ「SkyDrive」のスケールモデル(SkyDrive)、誰もが見やすい網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA Display」(QDレーザ)、ブロックチェーンとIoT技術を用いた電気自動車充電スタンド(INDETAIL)、アプリと専用冷蔵庫で残数と消費ペースを自動判断するビール補充サービス「DrinkShift」(Shiftall)、世界初・HRV技術を用い愛犬の心の状態を五つの色で表す犬用ウェアラブルデバイス「INUPATHY」(ラングレス)など。世界が驚く出展が目白押しだ。
 
残数と消費ペースを自動判断するビール補充サービス「DrinkShift」

 IFAでは、IFA NEXTに今年からパートナー国制度を導入。その第1号として名乗りを上げたのが日本だ。ジャパン・パビリオンは、IFAが開催されるメッセベルリンのHall26で展開する。今回のジャパンパビリオンを主導するのが経済産業省。4月にスペインで開催された「IFA Global Press Conference(GPC)2019」では、経済産業省商務情報政策局の西山圭太局長が登壇し、新しい日本の姿をアピールした。
 
犬の心の状態がわかる「INUPATHY」

 日本記者団の共同取材に対して西山局長は、「今は、放っておいても日本に関心が持たれるという時代ではなく、積極的に発信していかなければならない。17年に始まったIFA NEXTを見ても、IFAそのものも変革期に入っていると思う。今回は個々の製品だけでなく、インターフェースをテーマにした。人とデータ、ITとの関わりを変えるようなインパクトを持つ、社会の仕組みや生活を変える製品やサービスを日本から発信するお手伝いをしていきたい」と話した。今年のIFAは目が離せない。(BCN・道越一郎)
 
「社会の仕組みや生活を変える製品やサービスを日本から発信するお手伝いをしていきたい」と話す、
経済産業省商務情報政策局の西山圭太局長