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ヨドバシHDとフォートレスの取り組みで気になる、「そごう・西武」の決済・ポイントと自社クレカの今後

 家電量販店ヨドバシカメラ」、アウウトドア用品店「石井スポーツ」を運営するヨドバシホールディングス(ヨドバシHD)は11月11日、「そごう・西武百貨店に関するフォートレス・インベストメント・グループとの取組みについてのお知らせ」と題した告知を掲載した。米投資ファンドとの今後の取り組みについて、具体的な内容が決まり次第、適宜発表するとしている。

現在、「ヨドバシカメラ」24店舗、「石井スポーツ」32店舗を展開するヨドバシHD

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 フォートレス・インベストメント・グループ(フォートレス)の取り組みとは、全国10店舗の百貨店(うち2店舗はSC=テナントビル)を運営する「そごう・西武」買収後の対応策。フォートレスは今回の買収に関し、ヨドバシHDをビジネスパートナーとして紹介し、ヨドバシHDは「不動産、事業再生に豊富な経験を有するフォートレスと協力し、そごう・西武の百貨店と連携した新たな店舗の出店をはじめ、最先端の情報システム活用や、豊富な品揃え等により、お客様のご期待にお応えするよう、より一層、価値ある店づくりに努めてまいります」とのコメントを出した。
 
ヨドバシHDのコメント

 現在はセブン&アイ・グループのそごう・西武は、店舗ブランド名こそ「そごう」と「西武(百貨店)」に分かれているが、年会費無料のクレジットカード「クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン」とポイントサービス「クラブ・オン/ミレニアムポイント」は共通。別途、セブン&アイが提供する「セブンマイルプログラム」対応の「西武・そごう公式アプリ」もあり、西武・そごう各店(西武東戸塚S.C.除く)で会計時に「7iD」でログインしたアプリの会員コードを提示するとセブンマイルがたまる。

 そごう・西武の譲渡は23年2月1日(予定)で、譲渡前または譲渡後4カ月以内にクレジットカード発行会社のセブンCSカードサービスはそごう・西武に移管予定という。つまり、最大でも23年6月末までにクラブ・オン/ミレニアムカード セゾンのセブン-イレブンなど、セブン&アイグループ店舗でのポイントアップ・ボーナポイント付与などの特典は終了する可能性が高い。セブン&アイグループから外れることから、そごう・西武アプリでのセブンマイルの付与も終了となりそうだ。
 
「西武・そごう公式アプリ」でのセブンマイル付与は将来的に終了か

コード決済未導入のヨドバシ そごう・西武は導入済だが年間利用額への加算なし

 2年前の20年7月に、そごう・西武は「PayPay」「楽天ペイ」「au PAY」「d払い」などスマートフォン決済サービス(コード決済)を一斉に導入した。しかし、21年2月のポイントサービスリニューアルにより、現在は、自社クレジットカード・現金・商品券・nanaco以外はクラブ・オン/ミレニアムポイントの付与対象外/年間購入金額の加算対象外となっている。

 ヨドバシカメラは、19年秋以降のコード決済の大型還元キャンペーンや自治体キャンペーンには乗らず、キャッシュレス決済手段としては、従来からあるクレジットカードと電子マネーしか対応していない。

 そごう・西武百貨店に関する取り組みに対するヨドバシHDのコメント「そごう・西武の百貨店と連携した新たな店舗」という表現からは、全館丸ごとリニューアルなど、大規模な連携を検討しているような印象を受けた。もちろん、単なる新規出店にとどまり、そごう・西武百貨店の各店舗は、セブン&アイグループから外れる以外、特に変わらない可能性もあり得る。ただ、19年に子会社化した石井スポーツについては、「ヨドバシゴールドポイントカード」の導入やヨドバシ・ドット・コム内でのアウトドア用品の取り扱いなど、積極的に連携を進めた実績がある。今後のフォートレスとの取り組みの具体的な内容に注目だ。(BCN・嵯峨野 芙美)
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