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そごう・西武 今月からポイントサービスリニューアル 現金・商品券・nanaco・自社クレカ以外は還元なしに

販売戦略

2022/02/22 17:30

 セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHD)は、国内外のコンビニ事業に集中するため、百貨店の西武・そごうの売却に向けた入札を実施したと報じられた。営業中の店舗は西武池袋本店、西武所沢S.C.、西武渋谷店、そごう横浜店など計10店舗。入札不調につき、最終的にセブン&アイグループに残る可能性もあるが、今回は、経営刷新に先立ち、2022年2月1日から変わったそごう・西武のポイントサービスの注意点を紹介しよう。

ポイントサービスについて、現金・nanacoと
自社クレジットカード「クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン」優遇に変更する西武・そごう

 そごう・西武は、年会費無料のクレジットカード「クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン」会員向けに、スマートフォン(スマホ)向けの「クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンアプリ」を使ったコード決済「アプリ払い」を開始し、店頭ポスターなどで、アプリ払いの利用を強く打ち出している。アプリ払いの使い方は、PayPayなど一般的なスマホ決済サービスと同じ。
 
クレジットカード会員限定「アプリ払い」の紹介

 続けて、22年2月1日にクラブ・オン/ミレニアムメンバー向けポイントサービスをリニューアル。クラブ・オン/ミレニアムポイントの付与は自社クレジットカード決済と現金・商品券・nanacoに限定し、クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンによるクレジットカード払い・アプリ払いでは前年の年間購入金額に応じて最大7%(食料品1%)となるが、他社クレジットカードやコード決済ではポイント還元・年間購入金額への加算は対象外となる。
 
クラブ・オン/ミレニアムポイント付与率の新旧比較表

 食料品・専門店と西武東戸塚S.C.は、自社クレジットカード・現金・商品券・nanacoに限り、従来から変更なしの1%還元で、他の決済方法はポイント付与がない。もし今後、そごう・西武がセブン&アイグループから離脱する場合、この食料品・専門店でのnanacoの優遇はなくなるかもしれないが、現時点ではnanacoを使うメリットはある。
 
2021年10月21日からApple Payにも対応した電子マネーnanaco

 スマホだけで支払える「アプリ払い」は決して珍しいサービスではなく、三井不動産は、以前から「三井ショッピングパークカード セゾン」とアプリを組み合わせた「アプリ de 支払い」を提供している。イオンもイオングループの新しいアプリ「iAEON(アイイオン)」でイオンカード・イオンマークのあるデビットカードと組み合わせた同様のコード決済「AEON Pay」を開始したばかり。「楽天ペイ(アプリ決済)」も、実質的には楽天カード紐付けコード決済であり、楽天ペイのキャンペーンの一部は楽天カード限定だ。
 
2022年2月21日時点のセブン&アイグループの店舗・サービスの公式アプリ。
今後、西武・そごうはグループから外れる可能性は高い

 収益向上のため、幅広いキャッシュレス決済サービスに対応しつつも、自社クレジットカード決済を優遇し、囲い込みを強化するケースが今後ますます増えると考えられ、そごう・西武は、もっと早くから自社クレジットカードとnanaco優遇に舵を切っていれば、店舗数はここまで減らず、もっと身近な百貨店として親しまれていたかもしれない。(BCN・嵯峨野 芙美)

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