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ポイントカードの提示でたまる共通ポイント 「楽天ポイント」「dポイント」の対決色強まる

 複数の共通ポイントから好きなポイントを選んでためられる仕組みは、「マルチポイントサービス」と呼ばれている。「すき家」「はま寿司」などの人気飲食チェーンを含むゼンショーグループは、このマルチポイントサービスを提供していたが、2022年7月4日23時59分(久兵衛屋のみ23時)でPontaポイントがたまる「Ponta」のサービスを終了した。このため現在、「すき家」でたまるポイントは共通ポイントのdポイント、楽天ポイントと、CooCaポイントのみとなる。市場環境の変化にあわせ、今後、ポイントサービス・マルチポイントサービスを縮小する企業が増える可能性もある。7月までの情報をもとに共通ポイントサービスの勢力図を説明しよう。

マルチポイントサービスは曲がり角?

通信と決済・ポイントの関係はますます強く

 共通ポイントはそれぞれ通信事業者(NTTドコモ・KDDIソフトバンク楽天モバイル)と強い結びつきがある。組み合わせは、NTTドコモ-dポイント、KDDI(au)-Pontaポイント、ソフトバンク-PayPayポイント、楽天モバイル-楽天ポイント。そもそも楽天モバイルは、14年以降、「楽天市場」など楽天グループのオンライン専用共通ポイントから、オンラインでもリアルでもたまる・使える共通ポイントに飛躍した「楽天ポイント」をベースにスタートした。

 PayPayポイントは、決済に応じて付与される「PayPayボーナス」から名称変更した共通ポイントで、ソフトバンクグループ以外の事業者から付与される仕組みは、ギフトカードを除き、現時点では導入していないが、今秋他社へのポイントの販売を開始する予定という。つまり今後、マルチポイントサービスとして、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、PayPayポイントの四つ、ここに独自ポイントを加えた五つから好きなポイントを選んでためられるようになるはずだ。どのポイントを優先してためるか、ますます悩ましくなるだろう。
 
今秋以降、共通ポイントサービスの勢力図が変わるか(図解は記者作成)

 楽天ポイント・dポイント・Pontaポイントのうち、楽天ポイントとdポイントは、ポイントカード・アプリの提示でポイントがたまる・使える店はほぼ同じ。ただし、「ドトールコーヒーショップ」をはじめとするドトールグループはdポイント、ドラッグストア大手のサンドラッググループ、埼玉県を中心に出店するドラッグストア「セキ薬局」は、楽天ポイントしか導入していない。
 
楽天ポイントの歩みと累計発行ポイント数

 こうしてためたポイントの使いみちとして、リアル店舗・オンライン決済・アプリ(電子マネーへのチャージ)などの利用ルートの多さやお得なポイント交換プログラム・キャンペーンの有無でランク付けすると、スマートフォン向け「お得なポイント交換所」で交換する際、常にポイント数を増量できるPontaポイントが1位となる。対して楽天ポイントは「お得なポイント交換所」に相当するサービスがないため、ポイント交換による増量の恩恵は得られないが、実用上はさほど問題ないだろう。なお、楽天ポイントは7月15日に累計発行ポイント数が3兆ポイントを突破した。
 
主要スマホ決済サービス4社のマイナポイント第2弾の告知

 Pontaポイントは、もともとリクルートのオンラインサービスでたまるポイントの色合いが濃く、そこに「au PAY」の決済ポイントとしての価値が加わった。後発のPayPayポイントは、共通ポイント化にあたり、楽天ポイント、Pontaポイント、その中間のdポイント、先行するどのポイントに近いサービスになるかにわからないが、こうした状況を踏まえ、ポイントカードを提示してためる共通ポイントとしては、楽天ポイントとdポイントの2強に落ち着き、沿線共通ポイント・商業施設共通ポイント、店舗独自ポイントといった、共通ポイントと重ねて獲得できるその他のポイントが併存する構図になるかも知れない。(BCN・嵯峨野 芙美)

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