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養老乃瀧がロボット酒場開店、池袋で「ゼロ軒めロボ酒場」

販売戦略

2020/01/15 20:05

 養老乃瀧とロボティクス・サービス・プロバイダのQBIT Roboticsは1月14日、外食業界で深刻化する人手不足の解消に加え、人とロボットが協働できる現場オペレーション開発に向けて、居酒屋でのロボット運用の実証実験を開始すると発表した。

「ゼロ軒めロボ酒場」で使用するロボット

 養老乃瀧は、実証実験として1月23日から約2カ月間、JR池袋駅南口にロボットがカウンターで働く「ゼロ軒めロボ酒場」を開店する。同店舗では、ロボットが顧客の注文を受け、ビールやサワーなどのドリンクを作って提供する。顧客の表情などをくみ取り、話しかけたり手を振ったりと楽しい接客を行う。

 QBITの接客ロボットサービスは、ロボットが注文を受け、ドリンクを作って提供するため、ホールスタッフの労力低減が期待できる。実際、人手が必要となるのは、主に開店や閉店作業、食材補充のみとなり、0.1~0.3人/日程度で店舗を営業できる見込み。
 

 また、ロボットは、顧客の性別、年齢、表情などを識別するカメラと連携し、AIを用いて顧客に適切な話しかけやモーションを行うよう設計されている。接客対応中や接客後の顧客のリアクションも識別し、「笑顔」と「売上」を評価ポイントとして成果(接客の良し悪し)を学習。ロボット自身の接客スキルを日々向上していく。なお、AIは顧客や状況の特徴点を数値化して学習し、個人の特定を行わない。

 今後、養老乃瀧とQBITは、実証実験前後の比較を行い、実店舗でのロボット活用の有用性・有効性を検証する。ホールスタッフの稼働をどの程度削減できるのか、ロボット運用は可能なのか、省人化に有効なのか、収益性から検討して多店舗展開が可能なのかなど、ロボットを用いた酒場ビジネスの本格展開に向け、両社で協議する。将来的には、各種収集データを活用し、より楽しく、顧客が笑顔で過ごせる、夢のロボット居酒屋の具現化に向け、コラボレーションを加速していく予定。