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メルカリがトイレットペーパー高額出品を削除、新型コロナによる品薄問題に対応

販売戦略

2020/03/04 19:00

 新型コロナウイルスの予防として品薄が続くマスクや、供給体制に問題はないがSNSによる一部のデマの拡散で消費者の買いだめ行動が発生しているトイレットペーパーなどで、フリマアプリ「メルカリ」での高額出品が相次いでいた問題で、メルカリは3月3日、著しい高額出品の商品を削除する措置に踏み切った。

マスクやトイレットペーパーの高額出品が

 それまでトイレットペーパー12ロールが3980円やそれ以上の価格で出品されるなどしていたが、3月3日時点でメルカリが高額なトイレットペーパーの出品画像を削除し、それ以降は鎮静化している。

 メルカリは2月4日に全国的なマスクの品薄状態に対して「社会通念上適切な範囲での出品・購入にご協力をお願いいたします」という表現にとどめていた。また、取引状況によっては入手経路の確認や商品の削除・利用制限を行う場合もあるとしていた。

 2月27日には、マスク以外にも除菌用ウェットティッシュや除菌用ハンドジェル、消毒用アルコール、その他コロナウィルス感染の予防をうたった商品に対象を広げた。3月3日、これにトイレットペーパーやティッシュペーパーを加えて、「著しく高額で出品された商品を削除対象にする」と「追記」という形でアナウンスして、実際に対象となる商品を削除した。

 経済産業省は2月28日にネットオークション事業者に対し、3月14日以降から当分の間、マスクや消毒液の出品の自粛要請や、販売事業者に対してネット販売における小ロット商品のみの出品にする要請を発表している。

 トイレットペーパーやティッシュペーパーについても3月3日、国民全体の3週間分に相当する3億5000万ロールの在庫があり、店頭への配送も1日当たり2000万ロールから倍の4000万ロールに強化していると発表。1日での4000万ロールは、330万世帯に12ロール1パック(4人家族の3週間分)相当として、消費者に落ち着いた行動をとるように促している。