シャープは、3月中旬に三重工場でマスクの生産を開始する。新型コロナウイルス感染症によるマスクの品薄状態解消が目的。同社の広報担当者によると、社会貢献活動の一環として実施するという。

シャープは3月中旬にマスクの生産に着手する予定

 計画では、3月中旬に生産を開始して、3月中には販売を開始する。具体的な販路については「まだ明確ではない」としながら、「広くコンシューマーの手にわたるように取り組む」と述べた。

 今回、同社が三重工場でマスクの生産乗り出すのは、マスクの生産に欠かせない「クリーンルーム」が空いていたから。細かいゴミなどがない施設で、液晶パネルを生産する際に利用する。最初は3ラインで稼働をはじめ、1日15万枚を生産。将来的には1日50万枚を生産する。あくまで空き施設を使うだけなので、「既存の製品の生産には影響はない」(同社担当者)という。

 現在、政府はマスクの生産設備導入に補助金を出す「マスク製造設備導入支援補助金」を実施している。シャープもこの制度を利用して、マスクの生産に取り掛かる予定だ。マスク生産による業績への影響は、「大きくない」としている。

 政府は3月14日以降、当分の間、ネットオークションなどにマスクの出品自粛を要請している。転売目的の買い占めを防止するためだ。また、シャープのように、「マスク製造設備導入支援補助金」を活用してマスクの生産体制を強化する企業もある。計画が順調に進めば、3月2週目以降、必要な人にマスクが行きわたることになりそうだ。(BCN・南雲 亮平)