アウトドア・アスリートなど向け「Apple Watch Ultra」、9月23日発売

新製品

2022/09/09 18:00

 米Appleは、49mmのチタニウムケースと平らなサファイア前面クリスタルを採用し、これまででもっとも大きく、もっとも明るいディスプレイを搭載したApple Watchの新機種「Apple Watch Ultra」を発表した。9月23日に発売する。GPS + Cellularモデルのみで、価格は12万4800円。

Apple Watch Ultra

 Apple Watch Ultraは、ケースの素材に航空宇宙産業レベルのチタニウムを採用し、重量、耐久性、耐腐食性の完璧なバランスを実現するとともに、平らなサファイア前面クリスタルのすべての縁を囲むように盛り上がり、従来のApple Watchと比較して2倍明るい、最大2000ニトのRetinaディスプレイを保護する。

 新たに搭載したアクションボタンは、ワークアウト、コンパスウェイポイント、バックトレースといった各種機能にアクセスできるよう、簡単にカスタマイズ可能となっている。
本体の3基のマイクによって音声通話の音質を大きく向上

 本体には3基のマイクを備えており、適応型ビームフォーミングアルゴリズムによって音声を取り込むと同時に周囲の背景音を低減し、あらゆる条件下で音声通話の音質を大幅に向上させる。
(左から)トレイルループバンド、アルパインループバンド、オーシャンバンドの装着イメージ

 耐久レースのアスリートやランナーのためにデザインされたトレイルループバンドは、これまでの純正Apple Watch用バンドの中ではもっとも薄く、最適なフィットに固定できるよう織り込まれた軽量の生地は柔らかく伸縮性があるほか、すばやく簡単な調整を可能にするタブがデザインされている。あわせて、縫製の必要性をなくした1つの連続製織工程で作られ、結合された2つの層でできているアルパインループバンド、過激なウォータースポーツやレクリエーショナルダイビングのためにデザインされ、チタニウムのバックルとそれに対応するバネ入りのループを備えるオーシャンバンドの3種類を用意する。

 さらに、耐久スポーツのアスリートや限界を超えることを目指す人々のための機能として、Apple Watchとしては初めてL1とL5の高精度2周波GPSとともに、新たな測位アルゴリズムを組み込んでいる。また、心拍数範囲、カスタムワークアウト、ペース、年内に登場予定の「レースコース」によってトレーニングをさらに上のレベルに押し上げる。
「コンパスウェイポイント」(上)と「水深」アプリの画面イメージ

 ほかにも、場所や特定の地点をすばやく簡単にマークするための「コンパスウェイポイント」、GPS情報を使って移動経路を表示できる「バックトレース」、MIL-STD 810Hの関連項目規格に準拠した各種耐久性能、Digital Crownを回すことで「ウェイファインダー」文字盤の暗闇での視認性を向上する機能、WR100の耐水性能による水深40mまでのレクリエーションスキューバダイビングへの対応、直感的なユーザーインターフェイスによる「水深」アプリの搭載など、アウトドアでのアクティビティを支援する充実した機能を備えている。

 通常のバッテリ駆動時間は最大36時間で、新たな低電力設定を適用すれば、バッテリ駆動時間を最大60時間まで延ばせる。
 
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