革靴のようなレインシューズ「防水 誠十郎」、サイドゴアで履きやすい

新製品

2021/06/05 06:00

 三陽商会が展開する紳士靴ブランド「三陽山長」は、定番のサイドゴアブーツ「誠十郎」を雨の日仕様にアップデートした「防水 誠十郎」を発売した。価格は2万2000円。雨の日に履けるドレスシューズを探す人に向け、「防水 友二郎」に次ぐレインシューズ第二弾として販売する。

「三陽山長」のレインシューズ「防水 誠十郎」

 三陽山長では、2019年にレインシューズの第一弾としてストレートチップデザインでレースアップタイプの「防水 友二郎」を発売。ブランドのベストセラーであるレザーのドレスシューズ「友二郎」のレイン版として人気商品となっている。

 今回、顧客からの“スーツだけでなく休日のスタイルにも合わせることができるオンオフ兼用のレインシューズ”という要望に応えるため、ブランドを代表する定番モデルであるサイドゴアブーツ「誠十郎」にPVC(ポリ塩化ビニル)素材を用いたレインシューズの第二弾「防水 誠十郎」を開発した。

 「防水 誠十郎」は、シャープでスタイリッシュなフォルムでドレスシューズの美しさをそのまま再現した、スーツなどのビジネススタイルから上品なカジュアルスタイルまで幅広いスタイルにマッチするレインシューズ。雨天時だけでなく晴れの日にも履けるデザインで、紳士靴ブランド「三陽山長」こだわりのレインシューズとして提案する。

 アッパーにはPVC(ポリ塩化ビニル)素材を使用し、防水性がありながら上質なインポートレザーのような質感を実現している。インソールには、通気性・透湿性のある「ソルトラ」というポリウレタン素材を使用。インソールの下に、湿気を逃して蒸れを感じにくい設計を採用している。踵(かかと)から土踏まずまでしっかりホールドするカップ形状により、安定感・フィット感も抜群となっている。

 より軽く、歩行時の屈曲性を高めるため、微発泡ラバーでアウトソールを成型。土踏まず部分の面取り加工やブランドロゴなど、「誠十郎」をそのまま再現し、底面まで美しく仕上げている。

 ヒールリフト(高さを積み上げているパーツ)には、耐摩耗性に優れたソリッドラバーを配合。擦り減りにくい素材で、外回りの営業や国内外の出張時にも頼れる一足となっている。

 アッパーを袋形状で成型(甲部と底部を一体成型するスラッシュ式セメント製法)し、微発泡ラバーのアウトソールを圧着。底面から雨水が染み込まないよう設計した。アウトソールを別パーツで圧着することで、ぐらつきのないしっかりとした履き心地を実現。長時間履いても疲れにくい仕様とした。

 グッドイヤーウェルト製法と見間違えるほどの仕上がりはコバ、ステッチ、ウエストの絞り込みと細部にこだわったデザイン。スーツスタイルだけでなく、カジュアルなスタイリングにもマッチする丈のバランス、筒の幅となっている。

 靴紐がないサイドゴアブーツは、紐でのサイズ調整ができないデザインであり、PVC(ポリ塩化ビニル)は革製のシューズと比較して着用による足馴染みがほとんど発生しないため、幅をやや広めに設計。付属のサイズ調整用インソールを使用することで、ハーフサイズ程度のサイズ調整を可能としている。靴の中で足が動かないよう、幅、甲の微調整を繰り返し行い、革靴同様のフィット感を味わえる一足に仕上げている。