auでよかった! 海外でスマホが使える「世界データ定額」は専用アプリで安心

レビュー

2019/06/30 18:00

 海外旅行先でスマートフォン(スマホ)を使おうと思ったら、各キャリアが提供している「海外データ定額サービス」が最も手軽だ。事前申込が必要なく、渡航先でスマホの設定画面から海外データ定額サービス対応のキャリアを選ぶだけで大丈夫だからだ。設定画面ではなく、専用アプリを利用するauの「世界データ定額」なら初めての海外旅行でも安心。プライベートでの海外旅行の直前、一通り3キャリアの海外データ定額サービスを調べた結果、auにしていて良かったと感じた。せっかくなので、「世界データ定額」のメリットを紹介しよう。

海外でも使い慣れたスマホがそのまま使える

 3キャリアは、ソフトバンクが「海外パケットし放題」、NTTドコモが「海外パケ・ホーダイ」、KDDIau)が「海外ダブル定額」の名称で、それぞれ手持ちのスマホで海外でデータ通信が定額で利用できるサービスを提供している。加えて、スマホユーザー向けに、auが2016年8月に「世界データ定額」、ドコモが18年3月に「パケットパック海外オプション」を開始。また、ソフトバンクが無料キャンペーンをひっさげ、「アメリカ放題」を開始した。

 後からリリースされた現在主力の海外向けデータ定額サービスを比較すると、米国の対象エリアに限っては、iPhone/iPadで、スプリントのネットワークでの通話やモバイルデータ通信、メールがし放題となるソフトバンクのアメリカ放題が最も得だが、他のエリアではauの世界データ定額、ドコモのパケットパック海外オプションの方が安い。
 
海外で国内の定額プランの容量を使える「世界データ定額」。
2016年の8月のスタート時は、海外32の国・地域で利用できた

 世界データ定額の場合、24時間当たり料金は980円。利用条件は、無料の「データチャージ」に加入していることで、日本で加入している定額サービス/料金プランの容量を消費するため、長期間の海外滞在でも通常のデータ容量を余らせずに済む。150以上の国・地域に対応しており、もちろんハワイなど米国も対象だ。
 

 スムーズに利用開始するには、日本で「世界データ定額」アプリをインストールし、事前設定を済ませておくといい。すると、渡航先でアプリの「利用開始」を押すだけで、日本にいるときと同じようにスマホを使うことができる。
 
海外に到着すると、SMSで海外データ定額サービスの利用可否を通知。「世界データ定額」アプリまたは
ブラウザで「利用開始」を押して初めてデータ通信料金が発生する

 なお、海外ダブル定額の場合、1日(日本時間0時~23時59分)当たりの料金は、パケット通信量が約24.4MBまで最大1980円、超過した場合でどれだけ使っても最大2980円。海外パケットし放題と海外パケ・ホーダイも同様の料金体系だ。
 
「ドコモ海外利用」アプリから利用開始が可能な「パケットパック海外オプション」の
国・地域限定プランでは、1時間200円プランも用意する

海外ではデータ通信関連の設定に気を付けて

 海外に渡航する際、スマホの設定画面から、「モバイル通信」を選んで、「データローミング」をオフにしておくと、不用意に国際ローミングにつながり、高額なローミング料金が発生する心配はない。そう考えると、やはりauの世界データ定額の仕組みや専用アプリで利用を開始するというフローはわかりやすい。



 ちなみに、ドコモのパケットパック海外オプションも「ドコモ海外利用アプリ」で利用を開始する仕組みになっており、同様に使いやすさを配慮している。また、iPhoneなどで「機内モード」に設定するとWi-Fi経由でしかインターネットに接続できなくなるので、ホテルや空港などで自由に使える無料Wi-Fiだけ利用したい場合におすすめだ。(BCN・南雲 亮平、嵯峨野 芙美)