ミラーレス一眼のフラッグシップモデル「LUMIX DC-G9」

新製品

2017/12/07 17:00

 パナソニックは、デジタルカメラ「LUMIX」の新製品として、有効2033万画素のLive MOSセンサ、画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」を搭載した、マイクロフォーサーズマウントのミラーレス一眼カメラのフラッグシップモデル「LUMIX DC-G9」を2018年1月25日に発売する。


LUMIX DC-G9(「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.」装着時)

 Live MOSセンサはローパスフィルターレス設計なので、細部まで美しく忠実に描写でき、4K/60pの動画記録も可能な高速読み出しを実現。手ブレ補正機構は、従来の「高精度ジャイロセンサー」に加えて、撮像センサや加速度センサからの情報をもとに手ブレを演算するアルゴリズムを備えており、ボディ内手ブレ補正では世界最高の6.5段分の補正効果を実現した。また、「高精度ジャイロセンサー」の情報で手ブレ補正を最適化する「Dual I.S. 2」によって、望遠域まで6.5段分の補正効果を発揮する。

 AFの合焦速度は、独自の空間認識技術「DFDテクノロジー」と120fps対応LVF(ライブビューファインダー)によって、世界最速の約0.04秒を実現した。また、AF追従連写で毎秒約20コマ、AF固定連写で毎秒約60コマの超高速連写や、センサのフル画素約20M画素での記録、RAW記録にも対応している。

 顔・瞳認識AFでは、ディープラーニング技術によって、新たに被写体の顔が正面を向いていなくても人体と認識可能で、被写体の顔が隠れているシーンや後ろ向きでもしっかりとピントを合わせられる。

 倍率約0.83倍、約368万ドットの高精細OLEDファインダーは、約0.83倍/約0.77倍/約0.7倍の3段階で倍率を切り替えることができ、最高フレームレート120fps、最短表示タイムラグ0.005秒による高速表示が可能。本体天面には、F値、シャッタースピード、ホワイトバランス、露出補正などの基本的な撮影情報、静止画の記録残数や動画の記録可能時間、バッテリ残量などを表示できるステータスLCD、正面にはよく切り替える機能を登録可能な「ファンクションレバー」を搭載する。

 軽量ながら耐久性に優れるマグネシウム合金フレームを採用したボディは防じん・防滴に加え、シャッター耐久回数20万回、マイナス10度での使用に耐える耐低温設計。対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、SDカードスロットを2基を搭載しているので、2枚のSDカードを使用したさまざまな記録方式を利用できる。サイズは幅136.9×高さ97.3×奥行き91.6mmで、重さは約658g。

 価格はオープンで、税別の実勢価格はボディのみが21万円前後、標準ズームレンズ「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.」が付属するレンズキット「G9L」が29万円前後の見込み。