FCCL、PCの歴史に新たな金字塔を打ち立てる、世界最軽量・世界最薄「FMV LOOX」

【FMV LOOXが起こす次世代への変革.1】 富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)が、FUJITSU PC 40th Anniversary企画のトリとして、2 in 1デタッチャブル型ノートPC「FMV LOOX(エフエムブイ・ルークス)」を発表した。発売は6月を予定している。記念モデルに相応しい優れたコンセプトとスペックを誇る、FCCL渾身の一台だ。全10回にわたり、誕生の背景や開発の裏話、革新的な機能によるライフスタイルの変革など、FMV LOOXの魅力をたっぷりと紹介する。

新しいデタッチャブルPCの形を示した「FMV LOOX」

世界最軽量※1を実現した画期的なデバイス

画面サイズ13.3型ワイドのデタッチャブルとして世界最軽量※1の約599g、世界最薄※2の約7.2mmを実現。高強度アルミのフル切削ユニボディを採用し、薄型軽量と剛性を両立している。一体成形による継ぎ目のない美しいデザインも実現した。
 
発表会会場に展示された「FMV LOOX」

 CPU・メモリ・ストレージの違いにより、「FMV LOOX 90/G」と「FMV LOOX 75/G」の2モデルをラインナップ。

 価格はオープンで、市場想定価格はFMV LOOX 90/Gが19万9800円前後、FMV LOOX 75/Gが16万4800円前後、別売のキーボードが1万9800円前後、ペンは1万2000円前後となっている(全て税別価格)。
 
脇に抱えて自然に歩ける薄さと軽さ

 FMV LOOXとしては10年ぶりとなる新機種だが、そのコンセプトは継承されている。「Look at "x"-perience」。未来の変革をみすえた革命的なデバイスとして、自信を持って市場に提案できる、FCCLがそう判断した製品だけが「LOOX」と名付けられるのだ。

 歴代のLOOXもその時々のエポックメイキングな製品だった。最新FMV LOOXもその高い性能とコンセプトは、すでに2022年1月5~8日に米国ラスベガスでお披露目されたCES 2022において、「クリエイティブを加速する世界で最も薄く軽いWindows Tablet」として「CES Innovation Awards 2022」を受賞している。詳細は次のリンクを参照してほしい。https://www.ces.tech/Innovation-Awards/Honorees/2022/Honorees/L/LOOX.aspx

FMV LOOXはFUJITSU 40周年記念企画の総仕上げ

 3月29日、東京・世田谷区の「二子玉川 蔦屋家電」でFMV LOOXの発表会が開催された。会場では新しいFMV LOOXの魅力を使う人のライフスタイル別にイメージしやすくアピールするとともに、FCCLの40年の歴史や歴代LOOXを振り返る展示なども行われた。4/28(木)まで蔦屋家電+(2階)とDisplay table Music Floor(1階)の2カ所で継続して展示している。
 
キーボードを外してキッチンでレシピの表示や、動画を楽しむ利用シーンのイメージ
 
自宅のメインPCのディスプレイと接続して、
FMV LOOXをセカンドディスプレイとして利用するイメージ
 
FCCLの40年の歩みをボード展示

別のデバイスとの連携を重視したハードウェアとソフトウェアの仕様

FMV LOOXを見ると世界最軽量※1や世界最薄※2といった驚異的なスペックに目を奪われがちだが、この製品がPCの歴史に新たな価値提案を付け加えている理由のひとつとして、独自アプリである「クリエイティブコネクト」があげられる。

 これはUSB Type-Cケーブルを利用して、PCやディスプレイなど他のデバイスと接続し、FMV LOOXをデュアルPCやセカンドディスプレイ、ペンタブレットなどに利用できる機能である。

 持ち歩くFMV LOOX内のデータをドラッグ&ドロップで自宅のメインマシンに移したり、セカンドディスプレイとして、作業画面とWebブラウザを別画面に表示して作業領域を広く確保したりといったデバイス間の連携が簡単に行える。従来のタブレットPCやデタッチャブルPCでは、できなかったり、面倒な設定が必要だったりした機能が、USBケーブル一本で実現するのはまさしく画期的だ。
 
クリエイティブコネクトにより、FMV LOOXと、FMV LOOXにつながるPCの2台を、
1セットのキーボードとマウスで同時に操作できる「デュアルPCモード」
 
縦置きにしてディスプレイと接続し、FMV LOOXをメインPCの
サブディスプレイとして使用できる「セカンドディスプレイモード」
 
別売のペンを使って手元で描いた内容がアプリ上に反映される「ペンタブレットモード」は、
お絵かきや写真のレタッチのほか、オンライン会議やミーティングでイメージを図示する際にも便利

 クリエイティブコネクトは掘り下げれば、これだけで本が一冊書けるほどの奥深い技術的背景や活用の広さを秘めている。クリエイティブコネクトについては、稿を改めて詳しく紹介していきたい。

このほかペン※3は、ワコムの最新技術「Wacom Linear Pen(ワコムリニアペン)」を世界で初めて採用。AES 2.0に準拠し、4096階調の筆圧検知や傾き検知に対応する。ペン先がシャープで画面との接点が見やすく、斜めに傾けたときの座標ズレも抑え、細部まで的確な描画が可能になっている。
 
ペン※3に最新のワコムリニアペンを採用。
屋外でのスケッチなどにも便利

 今回は新登場したFMV LOOXの概要についてざっとまとめた。次回は開発陣に取材し、新生FMV LOOXがどうやって生まれたのか、世界最軽量はいかにして実現されたのかなど、興味深い開発の裏話をお届けする。

※1 13.3型ワイドのWindowsタブレットとして 2022年3月29日現在、FCCL調べ。
※2 13.3型ワイドのWindowsタブレットとして 2022年3月29日現在、FCCL調べ。
※3 オプション(別売)です。