アキレス、2代目“走るリカバリーシューズ”発売

新製品

2020/12/23 16:30

 アキレスは、自社開発の新ポリウレタン(PU)素材「MEDIFOAM(メディフォーム)」を搭載し、“走るリカバリーシューズ”として展開中のランニングシューズ「MEDIFOAM」シリーズから、2代目パフォーマンスリカバリーモデルとなる「MELOS 2(メロス2)」と「ITEN 2(イテン2)」を12月下旬に本格発売する。価格は各1万3750円。

アキレス「MEDIFOAM」2代目パフォーマンスリカバリーモデル

 今回の2代目パフォーマンスリカバリーモデルも、サブ3を目指すランナーをサポートする。順天堂大学スポーツ健康科学部バイオメカニクス研究室での走行試験結果では、MEDIFOAM搭載モデルと非搭載モデルを比較すると4分/kmのペースで、ふくらはぎ、とくにひらめ筋の筋活動量が軽減されている。これによりサブ3のランナーやこれからサブ3を狙うランナーがスピード練習、ペース走、レース本番シューズなどでMEDIFOAMパフォーマンスリカバリーモデルを履くと非搭載モデルと比較して“後半粘れて楽に走れる”ことが実証されている。

 新モデルのMELOS 2とITEN 2は、前足部に搭載した高い反発性をもつMEDIFOAMにより、エネルギーロスを防ぎ、反発力を推進力に変える。加えて、新たにミッドソールに衝撃吸収と反発弾性を強化したERP素材を採用、接地時の衝撃を緩和し、高速度での走行によって受ける足へのダメージを軽減する。また、前作から改良された3Dプリントシームレスアッパーは、適度な収縮性をもたせたことにより、フィット感を高め、走行中のブレをさらに軽減する。

 新モデル開発にあたっては、ロンドン五輪男子マラソン日本代表でMEDIFOAMの開発アドバイザー藤原新選手や「MEDIFOAM AC(アスリートクラブ)」所属の川内鴻輝選手らの知見も生かして、試作、試走を繰り返し、MELOS 2とITEN 2の発売へとつながったという。

 コロナ禍の中で、陸上競技界ではトラック種目から競技が再開され、トラックの中長距離走で好記録が続出。とくに注目を集める中で、改定された世界陸連ルールが12月から適用された。今回登場の2代目パフォーマンスリカバリーモデルは、ソールの厚さが25mm以内で、世界陸連ルール改定にともなう800m以上のトラック種目で使用可能となっている。

 ラインアップは2タイプ5色。前足部に、推進力を無駄なく地面へ伝える樹脂スパイクラバーソールを搭載したMELOS 2は、片足180g(26.5cm時)で陸上競技場のトラックにも対応。一方、スムーズな踏み蹴りを生み出す軽量ラバーを前足部に搭載したITEN 2は、片足190g(26.5cm時)で、ファッションにもこだわりポップなボタニカル柄を採用している。