JVCケンウッドは10月18日、都内で会見を開き、“木”の振動板を採用したイヤホンのフラグシップモデル「HA-FW10000」の販売を11月下旬に開始すると発表した。昨年3月に復活した「Victor」ブランドで発売。業界で初めて振動板に木を採用してから10周年を記念した製品で、復活したVictorブランドの第二弾となる。

HA-FW10000

 会見に登壇したブランド戦略部の山本耕志部長は、「Victorは、ロゴや名称が人気だが、昨年復活したばかりで認知がまだ足りないと感じている。改めて、音の領域において原音にこだわった、イノベーションを追求するブランドとして位置付ける。今後は、段階的にグローバルに展開していく」とブランド戦略を語った。
 
ブランド戦略部の山本耕志部長

 HA-FW10000は、「すべては音のために」をコンセプトに、これまで同社が培った音響技術と新たなこだわりの技術を惜しみなく投入し、徹底した高音質を追求。ウッドームドライバーユニットをさらに進化させるとともに、日本産の楓や漆、阿波和紙、絹といった、厳選した天然素材をボディやケーブルに採用し、これまでにない緻密な音質表現とあたたかく美しい響きを実現した。

 また、日本伝統工芸士が一つひとつ丁寧に手塗りで多層漆塗りを施した楓の無垢材掘り出しボディと精緻なメタル素材の組み合わせで、フラグシップモデルにふさわしい上質なデザインに仕上げた。
 
Victorのロゴが入っている

 また、ハウジングからMMCX端子を分離した構造によって、音響設計の自由度を確保。形状を0.1mm単位で調整可能にした。ケーブルには天然素材の絹を使用。余分な振動を抑制し、雑味の無い滑らかな響きを再現する。さらに、新開発のステンレスノズルとアコースティックピュリファイヤーの採用で、自然な音の広がりを実現した。

 出力音圧レベルが102dB/1mW、再生周波数帯域が6Hz~5万2000Hz、インピーダンスが16Ω。価格はオープンで、税別の実勢価格は18万円前後。ワイヤレスオーディオレシーバー「SU-ARX01BT」と接続すれば、ワイヤレスでも使用できる。