NEC、ヒアラブルデバイスのプロトタイプを開発

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2017/05/23 16:23

 NECは5月23日、画面を必要としない新たなコンピューティングスタイルの実現に向け、ヒアラブルデバイス(イヤホン型端末)の実証実験用プロトタイプを開発したと発表した。


開発したヒアラブルデバイス(左)と装着イメージ

 開発したヒアラブルデバイスは、マイク、スピーカーに加え、顔の向き・姿勢・移動情報などの常時検出が可能な9軸モーションセンサを搭載。取得した情報を用い、耳音響認証技術によるハンズフリーによる個人認証や、地磁気による屋内位置測位が可能で、スマートフォンなどのデバイスとBLE(Bluetooth Low Energy)で接続すれば、さまざまなインターネット上のクラウドサービスと連携できる仕組み。サービス事業者やデバイスメーカーなどと共同で実証実験を行うほか、次世代通信規格「5G」や他のIoTプラットフォームサービスとの連携による、新たなソリューションの創出を推進していく。

 ヒアラブルデバイスから収集した情報を活用し、ユーザーの負担の少ない形でさまざまなサービスが利用できれば、毎日の生活はもっと便利に、効率的になる。

 NECでは、個人認証技術や位置測位技術、音響AR(拡張現実)技術、バイタルセンシング技術などを組み合わせたヒアラブルプラットフォームサービスの2018年度の事業化を目指しており、例えば「歩きスマホ」対策など、開発したヒアラブルデバイスを活用した新たなコンピューティングスタイルを提案していく。