西武池袋本店、8月31日は臨時閉館 ストライキのため

 そごう・西武は、8月31日にそごう・西武労働組合によるストライキが基幹店「西武池袋本店」(東京都豊島区)で実施される見込みとなったことから、8月31日は同店を全館臨時閉館すると発表した。

「西武池袋本店」の
ウェブサイトでの8月31日臨時休業(全館)の告知

譲渡契約の正式発表から10カ月弱……ついに進展か

 セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHD)は、国内外のコンビニ事業に集中するため、西武池袋本店をはじめ、全国10の百貨店・SC(テナントビル)を運営するそごう・西武に関し、家電量販店「ヨドバシカメラ」を運営するヨドバシホールディングスをビジネスパートナーとする米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループへの売却を決定。2022年11月11日の契約時点では、2023年2月1日に譲渡契約を実行する予定だったが、二度の延長の末、無期延期となっていた。

 ヨドバシホールディングスは、サイト上で告知した「そごう・西武百貨店に関するフォートレス・インベストメント・グループとの取組みについてのお知らせ」以降、何もアナウンスしていないが、その後、池袋・渋谷・千葉に出店する意向だと報じられた。

 そごう・西武の店舗は、「そごう(百貨店)」と「西武(百貨店・SC)」に分かれており、SCへの出店なら問題視されなかったはずだが、出店意向があると報じられた3店舗はいずれも百貨店で、特に池袋は所在地である豊島区の区長(当時)がヨドバシカメラの出店に対し、反対意見を表明するほどだった。

 SNSでは2021年2月末に閉店した後、活用されずに放置されている「そごう川口店」跡地にヨドバシカメラなどの家電量販店に出店して欲しいという声も上がっており、セブン&アイHDのそごう・西武譲渡の行方に注目が集まっている。
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