• ホーム
  • トレンド
  • ヤマダデンキ、「家電リサイクル」でミダックHDと合弁会社設立

ヤマダデンキ、「家電リサイクル」でミダックHDと合弁会社設立

経営戦略

2023/08/16 19:00

 ヤマダホールディングス(ヤマダHD)は8月14日、ミダックホールディングス(ミダックHD)との間で合弁契約を結び、9月1日付で合弁会社「株式会社グリーン・サーキュラー・ファクトリー」を設立すると発表した。

ヤマダHDの環境開発プロジェクト
 

廃棄物の中間処理施設や最終処分場の運営ノウハウ

 ヤマダHDは、2021年11月4日に「YAMADA HD 2025 中期経営計画」を公表し、「暮らしまるごと」戦略による各事業(「デンキ」「住建」「金融」「環境」「その他」の五つの事業)のつながる経営をより強固なものにし、事業成長を加速している。

 中でも同社のESG経営の一つである環境事業は、“家電も資源”と捉え、顧客から買い取った家電製品をグループ会社のリユース工場で動作チェック、修理、クリーニング作業などを行い、リユース品としてヤマダアウトレット店舗で販売している。

 また、リサイクル部門は、同社グループ各店舗で回収した使用済み小型家電を資源化するため、認定事業者であるグループ会社で解体、破砕を行い素材ごとに分別し、再資源化素材の生産を行っている。
 
ミダックHDと合弁会社
「グリーン・サーキュラー・ファクトリー」を設立する

 今回、これまでの同社の環境分野での取り組みを加速させることを目的とし、ミダックHDと戦略的共創パートナーシップを結ぶとともに、国内の資源循環型インフラ事業への成長投資を積極化させるため、合弁会社「グリーン・サーキュラー・ファクトリー」を設立するための合弁契約を結んだ。

 ミダックHDは、廃棄物中間処理施設、廃棄物最終処分場運営の優れたノウハウを保有しており、ヤマダHDが目指す家電販売を出発点とした循環型社会の実現を、協働して行うための最適な企業であると判断した。

 ヤマダHDとミダックHDの協業が実現することで、ヤマダHDが保有する資源循環システムとミダックHDが保有する高度で最適な廃棄物処理能力のさらなる深化が可能になると考えている。また、この合弁会社で、環境対応技術の開発や低炭素・循環型社会の実現に向け、より最適な成長投資を行い、循環型経済圏の構築と利益の最大化を目指す。