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マンガ家向けシェアハウス「トキワ荘プロジェクト」、入居率が100%の“満室御礼”に

暮らし

2022/03/18 15:00

 NEWVERYは、同NPO法人が手がけるマンガ家育成事業「トキワ荘プロジェクト」(全7棟、全74室)で、3月15日に入居率が100%に到達し、全室満室となったと発表した。これは、新型コロナウイルス感染拡大前(2019年12月23日週)の入居率約68.0%と比較して約32.0%増となる数値。満室となるのは、記録の残る2017年6月以降で初となる。

多摩トキワソウ団地外観

 増加の要因としては、トキワ荘プロジェクトの基幹拠点となる団地型シェアハウス「多摩トキワソウ団地」(現在38室、開始時29室)を昨年6月にオープンしたことで、世間からの注目が集まった。また今年に入り、「上京」関連の検索ワードによる認知と入居ケースが増大しており、コロナ禍が長期化するなかで、上京を自粛する方向から積極的に進める方向へと、揺り戻しが起きている。

 さらに、多摩トキワソウ団地が誕生してから9カ月が経過し、自主的な勉強会や食事づくりのイベントを行うなどのコミュニティ文化が育っており、居心地の良さを受けて退去数が極めて少数にとどまっているという。
 
多摩トキワソウ団地 リビング交流イメージ

 これに加えて、運営ハウスが大幅に集約された(2019年6月時点:19棟→2022年3月:7棟)ことで、物件管理などのオペレーション効率が向上。その分のスタッフ工数を、企業向けのマンガ制作施策や研修プログラムに当てたため、居住者の満足度向上につながったとみられる。

 今後、トキワ荘プロジェクトでは、キャンセル待ち登録者が多く発生していることを受け、多摩トキワソウ団地での増室を計画している。
 
多摩トキワソウ団地 居室イメージ

 なお、NEWVERYでは、3月から大手不動産事業者から学びの環境づくりの運営協力業務を受託するなど、マンガ領域にとらわれない住まいのコミュニティづくりを進めている。量的拡張だけでなく、コミュニティを通じて学びへとつなげるよう、質的向上に資する取り組みを強化していく。