外出自粛で4Kテレビが爆売れ、メーカーシェア差は鮮明に

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2020年6月の4K対応液晶テレビ(4Kテレビ、なお有機ELテレビは含まない)の販売台数前年比は185.2%だった。外出自粛が続く中で、自宅でのエンターテインメント需要が高まり、テレビの買い替えを促しているようだ


 特に好調なのはソニー。販売台数前年比が221.7%を記録し、同月の販売台数シェアでトップに立った。一方、パナソニックは不調が続いており、販売台数前年比が61.9%と波に乗り切れていない。

 販売台数シェアの週次推移をみると、春先の混戦からシェア差が広がり、各社の好調・不調が鮮明になっていることが分かる。上位5社は、3月30日週に約10ポイント圏内で競っていたが、6月22日週で最大で約25ポイント差がついている。
 

 シリーズ別の販売台数ランキングは、ソニーがトップ3を独占。首位の「KJ-55X9500G」は平均単価が14万8682円とトップテンの中で最も高いモデルで、安価なモデルが売れ筋になっているわけではない。価格に左右されないトレンドが出来上がっているようだ。(BCN・大蔵大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。