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コロナショック引きずるカメラ市場、ミラーレスでも前年比60%減

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、5月のミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数は前年比38.0%となった。4月の26.1%はかろうじて上回ったものの、依然として苦境が続いている。


 メーカー別の販売台数前年比でもキヤノン(25.8%)、ソニー(39.2%)、オリンパス(39.0%)と低迷が続いている。上位3社と販売台数には広きがあるものの、4番手の富士フイルムは91.8%と前年をわずかに割る程度の販売減にとどまっている。
 

 メーカー別シェアの推移をみると、春商戦は上位3社の競り合い(わずかにソニーが優位に進めた)で、ピンポイントで富士フイルムがトップ争いに参戦してくる場面もあったことが分かる。
 

 シリーズ別の販売台数シェアランキングでは、前月から大きな変動がない。キヤノン「EOS Kiss M」が11.4%でトップ。2位にソニー「α6400」(10.5%)、3位にオリンパス「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III」(9.6%)がランクインした。緊急事態宣言は解除されたものの、観光やレジャーの自粛は継続しており、カメラ市場が持ち直すにはもう少し時間がかかりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。