2020年の薄型テレビ市場は、2月から3月にかけ、例年通りの動きとなったが、4月以降は19年を上回る週が多い。また平均画面サイズをみると、大型化の進行が顕著であることが家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかとなった。


 コロナ禍にも関わらず、液晶テレビと有機ELテレビを合わせた、薄型テレビ市場の新生活需要は例年通りの動きとなった(図1)。例年、4月に入ると反動減が発生するが、20年は4月から5月にかけ、18年や19年程の落ち込みはみられない。外出自粛要請により、多くの人が長時間家にいたため、底堅い推移に繋がったと考えられる。更に、6月に入ると台数指数は大きく躍進。6月2週には新生活需要時のピークとなった3月3週の157.6を上回る157.9に達したことが明らかになった。

 そこで、薄型テレビ市場ではどのような変化が起こっているのかを調べるため、平均画面サイズを算出し、18年・19年と比較してみた。
 

 新生活需要の3月は、小型製品の販売台数が増えることから、平均画面サイズは小型化する(図2)。4月以降は再び大型の製品が動き始めるため、平均画面サイズは大型化が進む。この傾向は、18年から20年の傾向をみても変わりはない。しかし、平均画面サイズが年々大型化していることは明らかだ。20年6月2週の平均画面サイズは、直近3年で最も大きい「43.0」を記録。この大型化は、メーカーが大画面の製品を多く発表していることが要因の一つに挙げられる。

 今後も薄型テレビの大型化は進行していくが、テレビの設置場所や部屋の広さは急激に変わらないため、テレビの大型化はいつか限界を迎える。その時、小型の製品ラインアップを取りそろえているか否かが、メーカーシェアにも影響を与えるかもしれない。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。


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  • ・薄型テレビ 販売台数指数推移、平均画面サイズ推移
  • ・薄型テレビ メーカー別販売台数シェア推移
  • ・薄型テレビ 機種別ランキング

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