Honda、AIやビッグデータのテコ入れで中国に合弁会社

経営戦略

2020/06/11 17:05

 本田技研工業(Honda)の中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は、Neusoft Reach Automotive Technology(Shanghai)(ニューソフトリーチ)との合弁により、「Hynex Mobility Service Co.,Ltd.」(ハイネックスモビリティサービス)を設立したと6月10日に発表した。


 新会社のHynex Mobility Serviceは、Hondaの車載コネクテッドシステム「Honda CONNECT(ホンダコネクト)」を主体に、コネクテッドサービスの進化を目指し、ユーザー体験に新たな価値を提供する。同社は、遼寧省・大連市に本社を置き、7月1日に事業運営を開始する予定。

 Hondaは、中国でのFUNにあふれた独自のスマートモビリティ体験の実現に向け、電動化やICV領域での進化を加速している。中でも、コネクテッドサービスでは、Honda CONNECTを今後のモビリティ価値向上に不可欠な重要プラットフォームと位置づけており、次世代Honda CONNECTで「もっとつながる」「パーソナルアシスタント」「アップデートを通じて常に愛車が成長する」の三つを進化ビジョンのコンセプトに掲げ、顧客とともに成長し、頼れるパートナーのような存在としてのモビリティ実現を目指す。

 今回、こうしたビジョンを早期実現するため、Neusoft Reachとともに、Hynex Mobility Serviceを設立した。

 合弁パートナーであるNeusoft Reachは、ソフトウェアでの強みをベースに、AIやビッグデータなどの新たな技術を融合し、新価値を提供する企業。

 また、同社はICV、自動運転、電動車パワートレーン、モビリティサービス、コネクテッドサイバーセキュリティ領域など、次世代自動車に向けたインテリジェントな商品、技術、サービス、ソリューション全般の提供に取り組んでおり、Hondaが中国で、コネクテッドサービスによる価値を質高く・スピーディに提供するために不可欠な現地協業パートナーとなる。

 HondaとNeusoft Reachのもつ強みやリソースを相互活用する、戦略的なパートナーシップによって設立されたHynex Mobility Serviceは、Honda CONNECTを主体とする次世代コネクテッドサービス事業の戦略を立案するとともに、それに伴う開発・提供を実施。また、ビッグデータやAIの活用によって、革新的でFUNに溢れたモビリティサービス価値の実現を目指し、関連技術の開発とサービスの提供を行っていく。