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Nintendo Switch、中古価格が新品上回る状況続く、新型コロナや外出自粛要請が影響

経営戦略

2020/04/03 18:00

 任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」の中古価格が、新品価格を上回る状況が続いている。4月3日に中古価格の相場を確認したところ、1万円ほど高い出品も珍しくないことがわかった。背景には、新型コロナウイルス感染症の影響による、品薄状態がある。

Nintendo Switchの中古価格が新品価格を上回っている

 任天堂は2月初めに新型コロナウイルス感染症の影響で、中国で生産しているNintendo Switchの生産・出荷に遅延が発生していると発表。外出自粛要請による“巣ごもり需要”の急増などと重なって、品薄状態から抜け出せていない。需要が供給を上回っていることから、中古品の価格が高騰。現在は通常価格での購入は困難だ。

 国内最大級のショッピング・オークション相場検索サイト「オークファン」で、「Nintendo Switch 本体(Lite除く)」の価格相場を「入札が多い順」で並べた結果、ページ内(1~51件)の平均価格は3万8314円だった。任天堂の公式オンラインストア「マイニンテンドーストア」では税別2万9980円なので、実に8334円の差となっている。
 
4月3日10時ごろに「オークファン」で検索した
「Nintendo Switch 本体(Lite除く)」の価格相場

 特に価格差が開いているのは、3月20日に発売した「Nintendo Switch あつまれ どうぶつの森セット」。数量が限られていることから、2倍以上に設定されている場合もある。携帯用の「Nintendo Switch Lite」も中古品は新品よりも5000円近く高い。

 Nintendo Switchは、3月20日発売の「あつまれ どうぶつの森」が発売3日で188万本を売り上げるなど、ますます需要が高まっている。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で、今後の見通しは立っていない。品薄状態が解消されるまでは、中古と新品の価格逆転が続きそうだ。(BCN・南雲 亮平)