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電通、テレビとネットで広告効果最大化を狙う「デジテレMAX」設立

時事ネタ

2020/03/27 19:00

 電通と電通デジタルは、デジタル広告とテレビ広告の効果を最大化することを目的としたプロジェクト「デジテレMAX」を設立し、3月26日にサービスを開始した。

広告効果最大化のモデル

 デジテレMAXでは、各企業が保有する1stパーティーデータに加え、2ndパーティーデータや電通グループ独自の統合マーケティングプラットフォーム「People Driven DMP」などの3rdパーティーデータと連携させることで、顧客像を立体的に可視化し、顧客に応じた施策を実施する。

 また、メディア接触データや購買行動データなど、さまざまなデータをつなぐことで統合的なメディアプランニングを行い、独自のターゲティング技術で効果の期待できる顧客へのアプローチを実行していく。

 さらに、電通に2月1日付で新設したデータドリブン・クリエーティブ・センターと、電通デジタルのアドバンスト・クリエーティブ・センターが協業し、テレビ広告とデジタル広告の相乗効果を生み出すプランニングのメソッド化や、最適な制作ワークフローの整備、表現の最適化を実現するソリューション開発などを行っていく。

 例えば、519万台のインターネットに結線されたテレビ視聴データを活用して、テレビを見ている人にデジタルでも情報を提供すること、興味関心の違い別で適切な広告コンテンツを出し分けることなど、総勢約150人のスペシャリストが“人”基点でより精緻にマーケティングプラニングを行い、マーケティングROIを改善して顧客企業の事業成長を支援していく。

 オンラインメディアだけでなくオフラインメディアでも、さまざまなデータの取得・分析が可能となった今、各企業は自社で取得したさまざまなデータによる独自のマーケティング指標で事業運営を行っている。インターネット広告とテレビ広告の併用がマーケティング活動に効果を発揮することが実証されており、特に日本市場はテレビ広告が高い効果を持つメディアとなっている。

 この両メディアを統合して運用する領域で、電通グループは数多くの知見と実績を蓄積してきたが、メディアごとに買い付け単位や効果指標が異なることが課題だった。

 これらの課題に対し、“人”基点によるマーケティング「People Driven Marketing」を推進してきた国内電通グループ2社は、データマーケティング、メディアプランニング、クリエーティブの各部門を連携。さまざまなノウハウやデータに基づくPDCAの推進を加速していくため、デジテレMAXプロジェクトを開始した。