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娯楽も勉強もオンラインで提供、休校中の学生向けコンテンツ続々

時事ネタ

2020/03/03 17:30

 新型コロナウイルスの流行に伴う影響で、全国の小中高校が臨時休校を余儀なくされている。学生にとって本来はうれしいはずの休みだが、外出は極力控えなければならないため、遊ぼうにも勉強しようにも不便極まりない。そんな状況を踏まえて、出版社や教育関連企業が次々にオンラインでコンテンツの提供を開始した。

緊急事態を踏まえて各社が学生向けにオンラインコンテンツの無償提供を開始している

 集英社と小学館は自社が発行するマンガ誌「週刊少年ジャンプ」と「コロコロコミック」「コロコロイチバン!」のバックナンバーをアプリや電子書店で無料配信することを決定した。いずれもこれまでにない異例の試みで、どちらも3月31日まで継続するという。

 学習塾をはじめ、教育関連企業の動きも早かった。NTTコミュニケーションズは2月28日~5月31日まで教育クラウドプラットフォームサービス「まなびポケット」を無償提供。休校中の学生が自宅から教育コンテンツに手軽にアクセスできるようにした。学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校とドワンゴも3月1日にオンライン学習アプリ「N予備校」の無償提供を開始。オンライン授業を無料開放すると発表した。

 このほかにもここに列挙できないほど、多数の企業がオンラインコンテンツの無償提供を開始または検討している。こうした動きに共通しているのは、各社とも付け焼刃のオンライン施策ではなく、すでに完成されたオンラインコンテンツであるということだ。新型コロナウイルスは感染者や死者が拡大しており、今後も予断を許さないが、今回の迅速な対応は日本のオンラインコンテンツが整備されていることを世に示す好機となったことは確かだ。(BCN・大蔵大輔)