ドコモは外部パートナーとの協業による、ITネットワークの技術を活かした事業創出にも注力している。協業相手の中には国内外のスタートアップも多く含まれているが、米Tellus(テルアス)との間ではベッドに横になって休む高齢者の健康行動を、ウェアラブル端末やカメラなどユーザーが負担に感じるデバイスを使うことなく、室内にミリ波の電波を飛ばす小型端末を置いて見守るヘルスケアサービスを開発中だ。
 
Tellusが開発したミリ波を活用する見守りデバイスのトランスミッター。
小型の端末をベッドサイドなどに置いてユーザーの見守り用途に活用する

 会場に用意されたデモンストレーションでは、ベッドに横になった人物の動作だけでなく、脈拍や呼吸などの生体データをミリ波の電波を使って正確にトラッキングする技術の特徴を紹介した。
 
ベッドで横になる生活者の心拍、呼吸などバイタルデータが正確に計測できる

 Tellusのスタッフは、ミリ波による技術は0.1mm単位の人物の動きを正確に検知できるため、精度の高い睡眠サイクルの測定や急性疾患への早急な対応など、家の中におけるヘルスケアサービスに幅広く応用できると話す。出資を受けるNTTドコモ・ベンチャーズとの協業で、国内でも来年度を目処に介護施設など法人向けのサービスとして商用化する方向で検討している。

 セコム、AGC、DNA、ドコモは共同でAIを活用したバーチャル警備員サービスを試作した。展示の説明に立つスタッフによると、監視カメラを活用する遠隔警備システムと、AIアシスタントを搭載するスマートスピーカーの「足りないところを補い合うサービス」として開発が進められているという。
 
中央のパネルに表示されているのがAI対応のバーチャル警備員

 パネルに内蔵する光センサーで人が近づいたことを検知すると、以降バーチャル警備員の目線が人物の顔をトラッキングする。顔認証技術を組み合わせれば対象の人物に合わせて声かけの内容も選り分けて出せる。共同開発各社はバーチャル警備員を今春以降の実用化に向けて調整を進めている。5Gの通信技術を組み合わせれば、警備システムを運用するオペレーションセンターを遠隔地に置きながら精度の高いリアルタイム監視が行えるそうだ。
 
AIを活用したバーチャルアシスタントの関連展示はほかにも写真の育成型AI会話エンジンを搭載する
「なりきりAI アマデウス紅莉栖」など数多く出展されている

 DOCOMO Open House 2020は事前来場登録を行えば無料入場が可能。期間中は大勢の来場者で賑わうことが予想される。(フリーライター・山本敦)

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