訪日外国人旅行者への接客現場では、言語だけでなく、外国人に対する心の壁もハードルになっているという。効果的な対策として期待されているのが、より実践的な研修だ。そこで、インバウンドビジネス協会とインバウンドおもてなし協会は、東京・有楽町の東京交通会館で「インバウンドおもてなし研修」を実施、外国人講師を招いて、こたつで研修を行った。

こたつでインバウンドおもてなし研修を実施した

 今回行われたインバウンドおもてなし研修は、「カフェ・プラネット・ショコラ」などの飲食店を運営するXOCOが接客スタッフ向けに実施した。言葉の壁より前に、心の壁を感じて積極的にコミュニケーションをとれないという受講者が、外国人とのコミュニケーションに慣れ、さらには楽しいと感じられる体験にすることを目指している。

 当日の講師についたのは、英語コミュニケーションの指導に取り組む米国人のアーサー・ゼテス氏。「こたつカフェ」で受講者と一緒にこたつで暖まりながら、和やかにインバウンドおもてなし研修を行った。

 インバウンドに関する接客向けの研修が増えているなか、インバウンドおもてなし協会の特徴は、さまざまな国籍のスタッフを起用し、リアルなロールプレイングで受講者のメンタルブロックを外すことを目的にしていること。このほか、異文化理解や外国人からのクレーム対応など実戦的なプログラムを用意することで、企業や自治体が訪日外国人により心のこもったおもてなしができるようサポートしている。

 政府は、2020年に訪日外国人旅行者数4000万人を目標に掲げ、インバウンドがますます増えていくことを見込んでいる。しかし、大規模なイベントによる一過性の特需になってしまう可能性もある。インバウンドおもてなし協会は、日本の外国人向けの接客スキルを向上させ、訪日外国人に日本のファンになってもらうことで、リピーターの増加を促す方針だ。