楽天は、2018年度(18年12月期)通期決算で初めて売上高が同社初の1兆円を突破した。決算説明会に登壇した三木谷浩史会長兼社長は、「これからどんどん新しい事業に取り組む」と、19年10月に参入するキャリア事業でさらなる成長を目指す姿勢だ。

楽天は初めて売上高1兆円を突破した

 18年度の通期決算は、売上高が1兆1014億8000万円(前年度比16.6%増)と増収、営業利益が1704億2500万円(14.1%増)と過去最高を記録、税引前利益が1654億2300万円(19.8%増)、当期利益(親会社所有者に帰属)が1422億8200万円(23.2%増)と2ケタ増益だった。

 業績を下支えしたのはFinTech事業。「楽天カード」の会員基盤の拡大によって、手数料収入が増加したほか、銀行サービスの拡大などで、売上高と営業利益が堅調に増加した。楽天カードの取扱高が7.5兆円に上り、楽天銀行口座数が700万口座を突破した。結果、FinTech事業は、売上高が4108億円(23.3%増)、営業利益が799億円(9.7%増)となった。

 国内EC流通総額が3.4兆円を越えている中、EC事業は、売上高が4268億円(9.2%)と増収だった一方、物流や顧客満足度向上に向けた取り組みなどに投資した影響で、営業利益が613億円(17.7%減)だった。投資による営業利益の減少は、EC事業と、コミュニケーションズ&スポーツ、その他を含めたインターネットサービス全体にも影響し、売上高が7884億円(15.9%増)と増収したものの、営業利益が957億円(5.0%減)となった。