Windows PCメーカー座談会2016秋 国内外10社が一堂に

特集

2016/09/26 10:00

 厳しい市況が続くPC市場に打開策はあるのか。日本マイクロソフトと国内外9社のWindows PCメーカーがBCNに結集。市場の活性化に必要なモノ、コトについて活発に議論した。ラウンドテーブルでは3つのグループで「売り場で求められている消費者へのアピールポイント」「スマホやタブレットとの差別化」「家庭内でのPCの役割」について「総意」づくりに挑んだ。


<Discussion>
・売り場で求められる消費者へのアピールポイント
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11884.html
・スマホ/タブレットとの差別化
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11885.html
・家庭内におけるPCの役割とは何か?
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11886.html

<Windows PCメーカー10社に聞く 4つの疑問>
・(1)今、求められるPCの機能は何か
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11880.html
・(2)PCの価格差を消費者は理解できているか
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11881.html
・(3)消費者に足りなかったメッセージは
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11882.html
・(4)今後の販促支援と宣伝展開のキーコンセプトは
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11883.html

<家電販売店のPCバイヤーが考えるPCビジネスの将来>
・エディオン
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11889.html
・ビックカメラ
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11888.html
・ヨドバシカメラ
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11887.html
 
<PCメーカー座談会 2016秋>
開催日:2016年9月2日
場所:BCN 22世紀アカデミールーム
参加メーカー:ASUS JAPAN、NECパーソナルコンピュータ、デル、東芝クライアントソリューション、日本エイサー、日本マイクロソフト、VAIO、パナソニック、富士通、レノボ・ジャパンの各社(50音順)


 2in1や4in1など、いろいろな形のPCが出てきて製品が決定しにくくなった。Offi ceも、有料とフリーの違いが分かりにくい。市場の縮小というよりも、ユーザーが何を買うべきかを迷わせていることが課題だ。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11890.html


市場の活性化が必要
 用途によっては、PCではなくスマホやタブレットを使っているお客様もいる。新しい活用方法の提案などを通じて、お客様がPCに触れる時間や場所をどんどん増やし、市場を活性化させることが必要だ。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11891.html


何ができるか示すべき
 スマホやタブレットが普及し、PCに触れる頻度や機会が減った。社会人になるまでPCを使ったことがない大学生がいる話も聞く。PCで何ができて、いかに生活がよくなるかを、市場に対して具体的に示すことが大切だ。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11892.html


新提案と安心感が重要
 トラブルなく快適な環境でずっと使いたいというお客様のニーズに応えなくてはならない。買い替えを促進するには、最新技術に基づく新しい提案と安心感の二本柱でお客様にアプローチすることが重要だ。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11893.html


PCへの興味が課題
 PCの代用品が、あまりにもたくさん出てきて、PCへの注目度や買う目的が少なくなっている。メーカーとしては、いかにPCに興味を持たせるかが課題なので、もっと新しいメッセージを提案しないといけない。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11894.html


心地良さを訴求する
 PCにはスペックによるスピードだけでなく、手に触れる感触といった、モノとしての良さもある。消費者に「新しさ」だけではない心地良さを訴求し、今までと違った体感をしてもらうことが重要だ。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11896.html


使い方を見失っている
 スマホやタブレットが出てきて、消費者がPCの使い方を見失っている。情報を得るだけであればPCの時代は終わった。自分で何かを作り出す生産型の使い方をアピールしていかないと、コンシューマ市場では難しい。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11897.html


魅力伝えて買い替えを
 PCの楽しさやわくわく感を、きちんとお客様に伝えられていないことが、買い替えを促進できていない要因だと思っている。お客様に対して、新しいPCだからできることをいかに伝えていけるかがポイントだ。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11898.html


スマホの台頭に危機感
 昔の量販店のPC売り場は、お客様から一番見えるところにあったが、今はスマホが取って代わった。そういう立場に追い込まれつつあることに危機感がある。業界全体で見えるところに戻れるようにしないといけない。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11899.html


進化し続けることが大事
 実際に触ってもらって、「こういう使い方で生活が豊かになるんです」ということを業界全体でアピールすれば、消費者はPCの価値を見直してくれると思う。常に進化し続けるハードとOSを作り上げることも大事だ。
▼動画インタビュー
https://www.bcnretail.com/market/detail/20160926_11895.html

※『BCN RETAIL REVIEW』2016年10月号から転載