2025.10.21 17:30
かしこく暮らす今さら聞けない!? マイナンバーカードの基礎知識【実際どうなの? マイナ免許証編】
今年春からスタートした新しい制度「マイナ免許証」。でも実際に運転免許の更新に行ってみたら、現場は少し混乱気味。「マイナンバーカード2025問題」として第1弾・第2弾では「新生児のマイナンバーカード発行」と「電子証明書更新」をレポートしてきた筆者が経験した第3弾「マイナ免許証編」では、かなり混沌とした現場のリアル感をお届けします。
意外と知られていない「マイナンバーカード」2025年問題
運転免許証もその一つだ
そしてこの春、ついに始まったのがマイナンバーカードと運転免許証の一体化(以降、マイナ免許証)です。免許の有効期限や住所変更といった情報をマイナンバーカード1枚で管理できるようになりました。それが通称「マイナ免許証」です。
ニュースなどで聞いたことはあっても、実際の手続き現場でどうなっているのか? 今回はその“リアル”を、免許更新に行った実体験を交えてご紹介します。
当面はマイナ免許証(マイナンバーカード)と
運転免許証の「2枚持ち」が妥当だろう
主なメリットは下記の3つ。
・マイナンバーカード1枚で身分証+免許証の役割が果たせる
・「更新時講習のオンライン受講」に対応(優良・一般運転者)
・住所変更などの手続きがワンストップ化
さらに、「マイナ免許証」のみを選ぶと、更新料が他よりより少し安くなります。制度としては「便利さ」が、確実に一歩進んだ印象です。
もちろん良いことばかりではありません。
・マイナンバーカードが有効期限切れだと免許情報も利用できなくなる
・カードの券面には免許情報がないため、海外などでは証明にならない場合がある
・一体化に対応している警察署・免許センターがまだ限られている
このほか、導入当初は「マイナンバーカードを更新したとき、免許情報を再度登録し直さなければならない」という課題もありましたが、9月1日から再手続き不要に改善されました。
マイナンバーカードの更新時における免許情報などの引き継ぎについて
(「マイナンバーカード総合サイト」より)
まずは、受付前のカウンターで「免許証だけ更新しますか? マイナ免許証に切り替えますか? それとも2枚持ちにしますか?」と書かれた用紙を渡されたのです。思わず「3択!?」と身構えてしまった著者。
警察庁・都道府県警察による「マイナ免許証」の告知ポスター
地域によって違いがあるのかもしれませんが、私の地域では「どの形を選ぶか」で更新料や更新の対応が異なるため、レーンが変わるとのこと。
高齢者が多いこともあり、「どっちがいいの?」と戸惑う来場者も多く、「とりあえず2枚持ちでいいか」「マイナ免許証にすると便利なの?」という声が飛び交い、案内係が何度も同じ説明を繰り返していて、すでにちょっとした混乱状態。
思わず声をかけた担当者からは、「今日は説明員を増やしているんです」と苦笑い。まさに“マイナ免許証祭り”のようでした。
さらに、私が訪れたセンターでは、「端末がまだ十分に揃っていない」との声も聞きました。マイナ免許証対応の機器は徐々に全国へ展開中ですが、設備の整備には時間がかかるとのこと。
それでも、窓口の方たちは懸命に案内を続けていて、「制度が動き始めたばかりなんだな」という空気が伝わってきました。“便利さへの過渡期”という表現がまさにしっくりくる場面でした。
ただ、今後の行政手続きや本人確認の電子化が進めば、マイナ免許証が標準になる未来も見えてきます。便利さの裏にある課題や注意点を知った上で、自分のペースで選ぶことが大切なのではないかと再確認させられた出来事でもあります。
今回の体験を通して感じたのは、「混乱はあるけど、確実に便利さへ向かっている」ということ。一歩先を体験した感覚に近いです。
これから免許更新を控えている人に伝えたいのは、次の5つ。
・事前予約の有無を必ず確認!
多くの都道府県で免許更新は予約制に。公式サイトで必ずチェックを。
・マイナンバーカードの有効期限をチェック!
期限が切れていると免許情報を記録できないこともあるので要注意。
・どのパターンを選ぶか決めておく(免許証のみ・マイナ免許証のみ・2枚持ち)
本記事でも紹介しましたが、メリットデメリットをしっかり把握した上で、現場で悩むのではなく事前にどうするかを決めて免許センターに向かうのが◎。
・時間には余裕を持って!
説明や操作の手間が増えているので、スケジュールにゆとりを。
・10月以降も改善ニュースを追う!
再手続き不要の運用開始など、制度は過渡期のため、日々アップデートされているのでチェックが必須です。
運転免許証とマイナンバーカードの一体化が始まったからといって、すぐに便利になるわけではありません。けれど、少しずつ仕組みが整い、私たちの暮らしの中で自然に活用されていく。その「変化の現場」に立ち会えた気がしました。
免許更新に向かうみなさん、どうか焦らず、ゆったりと。現場には、同じように戸惑いながらも頑張っている人たちがたくさんいます。「マイナ免許証」は、そんな“リアルな日常の延長線上”にある制度なんだと感じました。
■Profile
武田千冬
美容誌や女性ライフスタイル誌、コスメのクチコミメディアで10年以上の編集・ディレクター経験を経て、現在は美容やライフスタイル領域をメインに活動するフリーライターに。2025年春に第一子を出産し、妊娠・出産・子育てなど女性のライフステージに関連するカテゴリでも実体験をベースにコラムなどを執筆。
写真ギャラリー
運転免許証もその一つだ
実際どうなの? マイナ免許証
ここ数年、マイナンバーカードの存在は「持っていると便利」から「持っていないと不便」へと変化してきました。2025年はいわゆる“マイナンバーカード2025年問題”の年。健康保険証としての利用や行政手続きのオンライン化が本格化する節目でもあります。そしてこの春、ついに始まったのがマイナンバーカードと運転免許証の一体化(以降、マイナ免許証)です。免許の有効期限や住所変更といった情報をマイナンバーカード1枚で管理できるようになりました。それが通称「マイナ免許証」です。
ニュースなどで聞いたことはあっても、実際の手続き現場でどうなっているのか? 今回はその“リアル”を、免許更新に行った実体験を交えてご紹介します。
「マイナ免許証」とは? 仕組みとメリット・注意点をチェック
2025年3月24日から全国で運用が始まった「マイナ免許証」。これは、マイナンバーカードのICチップに運転免許証情報を記録し、1枚で両方の機能を持たせる仕組みです。ただし、免許情報はカードの表面に記載されないため、読み取り用の機器やアプリが必要になります。
運転免許証の「2枚持ち」が妥当だろう
主なメリットは下記の3つ。
・マイナンバーカード1枚で身分証+免許証の役割が果たせる
・「更新時講習のオンライン受講」に対応(優良・一般運転者)
・住所変更などの手続きがワンストップ化
さらに、「マイナ免許証」のみを選ぶと、更新料が他よりより少し安くなります。制度としては「便利さ」が、確実に一歩進んだ印象です。
もちろん良いことばかりではありません。
・マイナンバーカードが有効期限切れだと免許情報も利用できなくなる
・カードの券面には免許情報がないため、海外などでは証明にならない場合がある
・一体化に対応している警察署・免許センターがまだ限られている
このほか、導入当初は「マイナンバーカードを更新したとき、免許情報を再度登録し直さなければならない」という課題もありましたが、9月1日から再手続き不要に改善されました。
(「マイナンバーカード総合サイト」より)
実際に免許更新に行ってみたら、現場はてんやわんや!
この夏、子どものマイナンバーカード発行、自分の電子証明書更新に続き、免許更新の通知もきて、まさに“マイナ漬けの夏”。実際に、事前予約をして免許更新の会場である免許センターに行ってみると、「どれにしますか?」から始まる選択の嵐。まずは、受付前のカウンターで「免許証だけ更新しますか? マイナ免許証に切り替えますか? それとも2枚持ちにしますか?」と書かれた用紙を渡されたのです。思わず「3択!?」と身構えてしまった著者。
地域によって違いがあるのかもしれませんが、私の地域では「どの形を選ぶか」で更新料や更新の対応が異なるため、レーンが変わるとのこと。
高齢者が多いこともあり、「どっちがいいの?」と戸惑う来場者も多く、「とりあえず2枚持ちでいいか」「マイナ免許証にすると便利なの?」という声が飛び交い、案内係が何度も同じ説明を繰り返していて、すでにちょっとした混乱状態。
思わず声をかけた担当者からは、「今日は説明員を増やしているんです」と苦笑い。まさに“マイナ免許証祭り”のようでした。
さらに、私が訪れたセンターでは、「端末がまだ十分に揃っていない」との声も聞きました。マイナ免許証対応の機器は徐々に全国へ展開中ですが、設備の整備には時間がかかるとのこと。
それでも、窓口の方たちは懸命に案内を続けていて、「制度が動き始めたばかりなんだな」という空気が伝わってきました。“便利さへの過渡期”という表現がまさにしっくりくる場面でした。
マイナンバーカードは、これからますます生活に溶け込んでいく
現時点で、マイナ免許証は希望者のみの制度で、もちろん「切り替えない(従来の運転免許証だけ保有する)」という選択も可能です。著者自身も今回は、2枚持ちの選択をしました。ただ、今後の行政手続きや本人確認の電子化が進めば、マイナ免許証が標準になる未来も見えてきます。便利さの裏にある課題や注意点を知った上で、自分のペースで選ぶことが大切なのではないかと再確認させられた出来事でもあります。
今回の体験を通して感じたのは、「混乱はあるけど、確実に便利さへ向かっている」ということ。一歩先を体験した感覚に近いです。
これから免許更新を控えている人に伝えたいのは、次の5つ。
・事前予約の有無を必ず確認!
多くの都道府県で免許更新は予約制に。公式サイトで必ずチェックを。
・マイナンバーカードの有効期限をチェック!
期限が切れていると免許情報を記録できないこともあるので要注意。
・どのパターンを選ぶか決めておく(免許証のみ・マイナ免許証のみ・2枚持ち)
本記事でも紹介しましたが、メリットデメリットをしっかり把握した上で、現場で悩むのではなく事前にどうするかを決めて免許センターに向かうのが◎。
・時間には余裕を持って!
説明や操作の手間が増えているので、スケジュールにゆとりを。
・10月以降も改善ニュースを追う!
再手続き不要の運用開始など、制度は過渡期のため、日々アップデートされているのでチェックが必須です。
運転免許証とマイナンバーカードの一体化が始まったからといって、すぐに便利になるわけではありません。けれど、少しずつ仕組みが整い、私たちの暮らしの中で自然に活用されていく。その「変化の現場」に立ち会えた気がしました。
免許更新に向かうみなさん、どうか焦らず、ゆったりと。現場には、同じように戸惑いながらも頑張っている人たちがたくさんいます。「マイナ免許証」は、そんな“リアルな日常の延長線上”にある制度なんだと感じました。
■Profile
武田千冬
美容誌や女性ライフスタイル誌、コスメのクチコミメディアで10年以上の編集・ディレクター経験を経て、現在は美容やライフスタイル領域をメインに活動するフリーライターに。2025年春に第一子を出産し、妊娠・出産・子育てなど女性のライフステージに関連するカテゴリでも実体験をベースにコラムなどを執筆。
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外部リンク
「マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習(警察庁)」=https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/r4kaisei_main.html
「マイナポータル」=https://myna.go.jp/
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