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やはりiPhoneといえば4.7インチ? 第2世代iPhone SEがシェア4割弱占める

時事ネタ

2020/05/27 19:30

 サイズは「iPhone 8」そのまま、「iPhone SE」の名称を引き継いだ「iPhone SE(第2世代)」は、最も買い求めやすい価格のiPhone。当初の4月27日から延期されたキャリア版発売日の5月11日を含む5月2週(2020年5月11~17日)、家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」で、iPhone SE(第2世代)はシェア37.3%を占め、前評判を裏切らない好調な滑り出しを切った。4.7インチのサイズ感と「Touch ID(ホームボタン)」は、使い慣れたインターフェースを求める層に引き続き好感触のようだ。


 しばらく5割を切っていたスマートフォン全体に占めるAppleのメーカ―別販売台数シェアも、5月2週は60.4%と、過去の販売傾向からiPhone販売好不調の目安(※)といえる6割を超えた。翌5月3週(5月18日~24日)も51.7%を占め、2位以下を大きく引き離している。

※過去数年間の販売動向をもとに記者が判断した目安
 


 2週間の延期の末、発売になったとはいえ、全国のキャリアショップは営業時間を短縮。全館休業のショッピングモール・商業ビル内の店舗は臨時休業していた。営業中の店舗も予約者優先のため、予約なしにフラッと買いたい層には、家電量販店が最適だった。こうした今年特有の事情も、シェアを押し上げたと思われる。

 現在、新品のiPhoneの販売価格は、Appleのオンラインストアが最も安いが、キャリアショップ・キャリアのオンラインショップで購入すると、たまっているポイントを1ポイント1円相当として使ったり、MNP限定で割引額が1・2万円増えたりする。さらに、独自のポインサービスを導入している家電量販店では、ストア独自のポイントを使うと値引きされる。たまったポイントの消費を目的とする買い物でも、新しいiPhone SEは人気を集めそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。