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2年間売れ続けた「iPhone 8」 ついに日本で一番売れたスマホに 5年ぶりの快挙

トレンド

2019/12/18 19:00

 2008年7月11日に「iPhone 3G」が発売されてから、今年7月で11年を迎えた。iPhoneはスマートフォン(スマホ)の代名詞として人気を集め、やがて絵文字やFeliCa、防水(耐水)など、日本市場を意識した新機能も加わった。Apple IDの作成という難関さえクリアできれば、操作は比較的に易しく、学生や高齢者などの「ファーストスマホ」には利用者の多いiPhoneがおすすめといえる。

5年ぶりに記録更新 もうこれ以上のヒットは出ないかも

 全国の家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」では、08年以降毎年、AppleiPhoneがキャリア・容量・カラーを合算したシリーズ別集計で年間販売台数No.1を獲得。14年9月19日発売の「iPhone 6」が07年1月の集計開始以来、累計販売台数1位だったが、19年10月までの集計で、17年9月22日発売の「iPhone 8」がiPhone 6を追い抜き、トップに立った。
 

 スマホ全体でも、累計販売台数トップ5は、iPhone 8/6/7/5s/6sの順。過去の販売動向を振り返ると、iPhone 6までは、モデルチェンジごとに販売台数が伸び、累計販売台数を更新してきた。しかし、その後に発売された機種は、全般的に伸び悩んだ。バッテリの持ちなど、ハード面の進化が落ち着いたこともあり、必ずしも最新のiPhoneではなくてもいい、保護フィルムやケースが最初から揃っている旧機種のほうがいいと、iPhoneユーザーの意識が変わり始めたように感じる。

 BCNランキングによると、販売台数の上位には今年3月と今年9月の土日が並ぶ。月末までのキャンペーン期間にあわせた、駆け込み購入が大量に発生した影響だ。
 

 同じくキャリア・容量・カラーを合算したシリーズ別集計で、3月はiPhone XRとiPhone 8のワンツー・フィニッシュ。9月はiPhone 8がシェア14.5%で1位だったが、法改正に基づく新しい販売ルールに切り替わった10月は、約10ポイントの大幅ダウンでiPhone 8は4位に後退し、代わって「iPhone 11」がトップに立った。
 
「(PRODUCT)RED」を含め、最大4色で展開したiPhone 8。
現時点のラインアップはスペースグレイ、シルバー、ゴールドのみ(写真はスペースグレイとゴールド)

 「8」の事実上の後継は「11」のようだが、デュアルカメラになったiPhone 11がiPhone 8に匹敵する水準まで売り上げを伸ばせるかといえば、最近の店頭の様子をみる限り、なかなか難しいと予想する。ほぼ2年間、トップシェアを走り続け、<国内の家電量販店の店頭で一番売れたスマホ>の記録を5年ぶりに塗り替えたiPhone 8のヒットは、「通信料金は4割下げる余地がある」発言から始まった一連の改革の最大の成果といえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。

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