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ドライブレコーダーはフルHDが基準に、ユーザーが求めるのは「画質」

 8月に入り夏もこれからが本番。夏休みを利用して家族でドライブに出る機会が増えるなか、気をつけたいのが交通事故だ。2017年10月に報じられたあおり運転の事故以降、証拠を残す目的でドライブレコーダーを購入する人も多いと思う。しかし、せっかく取り付けたドライブレコーダーも、事故相手の車体ナンバーや走行していた状況が鮮明に記録されていなければ意味がない。BCNが2018年1月にドライブレコーダー保有者701人に行った「ドライブレコーダー利用実態調査」では、購入時の決め手で一番多く挙がったのが画質だった。

現在使用しているドライブレコーダー購入の決め手。複数回答における決め手になったポイントは画質だった。BCNの「ドライブレコーダー利用実態調査」

  全国の主要家電量販店・ネットショップの実売データを集計した「BCNランキング」によると、過去3年間におけるドライブレコーダーの撮影解像度別の販売台数構成比推移では、15年7月時点でフルHD撮影対応製品は42.9%だったのが、18年7月では74.5%に拡大。3年の間で31.6ポイントも上昇し、高画質なフルHDで撮影できるドライブレコーダーが売れた。

 さらにフルHDの1.8倍も綺麗に撮影できるWQHD撮影対応製品は、17年2月の登場時は0.5%程だったのに対し、あおり運転報道のあった17年10月以降、急速に拡大して、18年7月の9.3%まで上昇した。やはり消費者は、ドライブレコーダーの撮影画像を証拠として使うために、より鮮明な画質を求めているといえる。
 
ドライブレコーダーの撮影解像度別販売台数構成比

 もしもの事があった時、いざという時に頼りになるのは不鮮明な自分の「記憶」ではなく、鮮明なドライブレコーダーの「記録」だ。この夏の思い出が霧散しないためにも、ドライブレコーダーを購入する時は撮影解像度に注意して購入したい。(BCN・栃木 亮範)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。