家電量販店・オンラインショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、2017年のドライブレコーダーの年間販売台数は、前年の1.3倍に拡大した。15年の集計開始以来、過去最大だ。年間ではなく、四半期単位でみると、10月~12月に大きく伸びたとわかる。

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 ドライブレコーダーは「ドラレコ」とも呼ばれ、自動車の安全意識が高い人や家電製品に詳しい人の間で以前から注目を集めていた。それが一般層まで広がったきっかけは、17年6月に発生し、10月に大きく報道されたあおり運転による東名高速で起こった夫婦二人の死亡事故だろう。10月に入ってドラレコの販売台数は急増し、単月で前年同月比235.7%という驚異的な数字を叩き出した。

 あおり運転による事故だけではなく、家族から運転をやめるよう忠告を受けていた高齢者が勝手に鍵を持ち出して運転し、女子高生二人を轢き、一人が死亡するといった痛ましい事件も発生。高齢人口の増加とともに、安全運転に対する意識が高まっている。

 なお、電子情報技術産業協会(JEITA)は、ドライブレコーダー協議会(JDRC)と共同で、16年度から業務用/コンシューマ用を合算したドライブレコーダーの国内統計出荷実績を四半期ごとに発表している。17年度第3四半期(10月~12月)の出荷台数は約85万台で、半分の期間にも関わらず、約84万台だった17年度上半期(4月~9月)を上回った。メーカーが出荷を絞り、以前の水準に戻ったとしても200万台を超え、春商戦の売れ行き次第ではさらなる上振れが予想される。
 
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 カーシェアを利用せず、マイカーに乗り続けるなら、年末年始や春休み、帰省や旅行などで車を運転する機会が増える時期に向けてドライブレコーダーを導入し、万が一の事態に備えたい。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。