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“カーシェア時代のクルマの使い方”意識調査、移動以外の用途が明らかに

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2018/01/20 12:00

 レンタカーとカーシェアを統合し、スマートフォンから簡単に利用申込みが可能な新しい総合カーシェアサービス「dカーシェア」を展開するNTTドコモは1月9日、「カーシェア」に関する意識調査の結果を発表した。

 今回の調査は、「カーシェア時代におけるクルマの使い方」をテーマに、2017年11月22日~11月24日に、運転免許を持つ20歳~69歳で自動車を所有していないカーシェア利用経験のある男女400名/利用経験のない400名を対象に実施した。

 カーシェアの利用経験がある400名に、「カーシェアを移動以外の用途で使いたいと思うか」とたずねると、40%以上にあたる165名が「使いたい」と回答。「積極的に利用してみたい」は6.5%にとどまったが、34.8%が「機会があれば利用してみたい」と興味を持っていた。一方、29.3%は「まったく利用したくない」と回答した。

 実際に「カーシェアを移動以外の目的に使用したことがあるか」と聞いたところ、12.5%にあたる50名がカーシェアを移動以外の目的に使用したことがあると答えている。

 カーシェア利用経験者で、実際に移動以外に利用したことのある用途と、カーシェアを利用したことがない400名に聞いた「利用してみたい用途」をたずねると、「仮眠(休憩)」がもっとも多く、カーシェア利用経験者では64%にのぼった。

 実際に利用したことのある用途としては、このほか、「友人・家族との電話」「仕事上の電話」「読書」が続き、それぞれ3割を超えた。続いて「着替え」「荷物置き」「雨宿り」などが並び、「その他」も24%あった。一方、カーシェア利用経験のない人に聞いた「利用してみたい用途」では「音楽鑑賞・オーディオルーム」「カラオケ」が2番目、3番目に多く、自由回答では「授乳」といったユニークな回答も見られた。
 

カーシェアの利用実態は?

 カーシェア利用経験者に、カーシェアの1日あたりの利用時間をきくと、平均は203分、最短は12分、最長は1000分と、利用者ごとに大きなばらつきがあると明らかになった。6割以上が3時間以内、1時間以内の利用も22.5%と2割を占めており、従来のレンタカーと、短時間の利用が多いカーシェアの大きな違いとなっている。
 

 また、カーシェア未経験者に対して、カーシェアを利用しない理由をたずねると「公共交通機関で充分だから」が突出して多く、約6割。このほか、「月額の基本料金がかかる」「使い方がよくわからない」といった回答が上位を占めた。月額料金の負担や手続きの煩雑さが利用の阻害要因になっているとうかがえる。
 

 今回の調査結果から、カーシェアは、「仮眠」「電話」をはじめ、「夜泣きの避難場所」「着替え」といった新しい用途に利用されており、移動手段としてのクルマではなく、短時間の場所利用や自由に使えるスペースとしてニーズがあるとわかった。

 ドコモの「dカーシェア」は2017年11月8日に開始。月額利用料は無料で、カーシェアリング業者やレンタカー業者、事前に申請した個人が所有する自動車の中から、用途や場所、利用日にあわせて好きな自動車を選んで利用できる。