家電量販店・オンラインショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、ドライブレコーダー(ドラレコ)の主流はワンボディ型で、9割を占める。解像度は6割がフルHDだ。平均単価は1万2000円台前半で推移しており、この1年で緩やかに下がっているものの大きな変動はない。

 メーカー別では、2016年の年間シェアで30.1%を占め、販売数量No.1企業を表彰する「BCN AWARD」を獲得したのはユピテルだが、今年の春以降は、コムテックがシェアを伸ばしている。
 
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 東名高速のあおり運転がきっかけで発生した死亡事故の容疑者が今年10月に逮捕され、事故が発生した6月当時、周囲を走っていた車の映像記録が決め手になったこともあり、10月に入ってドラレコの販売台数は急増した。
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主流はワンボディ型。
ルームミラー裏やダッシュボードなど、取り付け場所が限定されないのが受け入れられているようだ

 10月の販売台数は前年比235.7%、金額では233.4%と、いずれも倍増。11月に入っても、台数は同223.0%と大幅な伸びを示した。ただ、12月前半(1月~10日の累計)では同125.8%と、一頃の勢いはやや収まったものの、堅調な売れ行きが続いている。
 
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 インターネット上で話題になっている「旬のネタ」を可視化する「Google Trends(トレンド)」で、「ドライブレコーダー」とその略称「ドラレコ」について調べると、それぞれ10月15日-20日の週に急上昇し、過去12か月間の最高値(数値100)を記録した。さらに、集計期間を過去5年間に変えると、今年に入って注目度が高まっていた上に、あおり運転による事故の報道があり、一気に上昇したとわかる。
 
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Google トレンドによる、過去12か月間・過去5年間の「ドライブレコーダー」の人気度。
略称の「ドラレコ」は、「ドライブレコーダー」ほど伸びていない

 今後も痛ましい交通事故や有名人の交通事故報道のたびに、ドラレコの映像が決め手となる例が続くだろう。家電量販店での販売台数だけをみても、しばらくは好調な売れ行きが続くと予測する。2017年はドラレコ普及元年、クルマの必需装備が変わる転換点といえそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。