中国最大の家電見本市「AWE2017」が上海で開催

販売戦略

2017/03/09 17:22

中国・上海発】3月9日、中国・上海の上海新国際博覧センターで、中国最大のコンシューマ向けホームアプライアンス&エレクトロニクスの展示会である中国家電世界博覧「Appliance & Electronics World Expo 2017(AWE2017)」が開幕した。


約700ブランドが結集した「AWE2017」

 中国の家電メーカーを中心に約700ブランドが結集。展示エリアは11万m2で、同イベントで過去最大の規模となった。主催した中国家電協会(China Household Electrical Appliances Association)では、3月11日までの会期中、約20万人の来場を見込む。

 同協会の朱軍秘書長によると「2016年(1月~12月)の中国の家電市場は前年比で103.7%、利益ベースで120%の成長を遂げている」という。
 

中国家電協会の朱軍秘書長

 会場は、昨年の7ホールから今年は8ホールに拡大。「Home for Next(次世代ホーム)」のテーマの下に新設した「スマートホーム・テクノロジーパーク」では、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を駆使した未来の生活の核となるネットワーク家電やスマートハウスが展示された。

 また、「ハイアール体験館」としてハイアールの製品だけを展示・体感できるコーナーを用意。一角には、2012年に旧三洋電機の洗濯機事業などを継承して設立したハイアールグループの日本法人であるアクアも出展。業務用コインランドリーのIT化事業を披露した。
 

ハイアールグループだけの展示会場も開設
 

美的(Midea)では未来のキッチンなどスマート家電をアピール

 ハイアールのほかにも、東芝の白物家電を傘下に収めた美的(Midea)やハイセンスなど、中国の大手家電メーカーが大きな展示スペースを占め、従来の委託製造の柱とする「世界の工場」ではなく、最先端の技術を搭載した世界ブランドの家電製品をアピールした。