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<Product History>増える少人数世帯炊飯器は食べきりサイズに

特集

2016/09/28 12:00

 少人数向けの小型炊飯器はあるが、おひつ部と熱源部が分離するセパレートデザインを採用し、食卓に持って行く、というコンセプトは新しい。「おひつ御膳」の開発に携わった諸田百合子氏に、開発のきっかけや工夫を聞いた。

取材・文/山下彰子
写真/川嶋久人
 
◇想いを語る人
 

日立アプライアンス
商品戦略本部冷蔵庫・調理商品企画部 鈴木康志部長代理
商品戦略本部冷蔵庫・調理商品企画部 諸田百合子氏

・動画インタビュー

(1)食べきりサイズの2合炊き

 高齢者だけではなく、30~40代でも単身者、二人世帯が増加している。また、5.5合炊きモデルを購入しても普段は2合しか炊かない人が5割を超えるという。今後増加する少人数世帯向けに、いつでも炊きたてのご飯が食べられる「食べきり」サイズをコンセプトに開発した。
 

(2)おひつのデザイン

 旅館で食べるおひつに入ったご飯は美味しく感じる。炊きたてのご飯を食卓でよそうことが、さらに美味しさを引き出すスパイスになる。本体とおひつ部を取り外せるセパレート型にし、おひつ部は丸く、天板はフラットなデザインにこだわった。女性が片手でも持てるよう、1.8kgの重さに抑えたのもポイントだ。
 

(3)安全性を高めたセパレート設計

 本体の熱源部とおひつ部が分離するセパレートタイプだと、心配なのが安全面。本体の中央に出っ張りを設けることで、ほかの鍋などを置けないように工夫した。おひつ部の凹みに接続しないと加熱しない設計にしてあるので、ヤケドの心配もない。
 

・少人数世帯の炊飯器需要とは
※『BCN RETAIL REVIEW』2016年10月号から転載