少人数世帯をターゲットにした少量炊飯器の需要とは

時事ネタ

2016/09/23 13:00

 国立社会保障・人口問題研究所が発表した2013年1月推計の「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」では、1世帯当たりの人員が年々減少していることがわかる。10年には2.42人だったのが、35年には2.2人に減少すると予想されている。


 日立アプライアンスが実施した調査では、5.5合モデルで2合しか炊かない人の割合が5割以上という結果も出た。一度に大量のお米を炊くのではなく、食べきれる分だけ炊く、という潜在ニーズがあることを示している。そこで日立アプライアンスが発売したのが「おひつ御膳 RZ-WS2M」だ。
 

おひつ御膳 RZ-WS2M

 商品戦略本部冷蔵庫・調理商品企画部の鈴木康志部長代理は、商品開発当初は「子どもが独立した、50代以上の夫婦二人暮らしを想定していた」と話す。実際はどうだったのだろうか。
 

使い分けやプレゼント需要も

 炊飯器は、壊れたから買うという買い替え需要がほとんどだったが、「おひつ御膳」は買い増し需要が多いという。「普段はおひつ御膳で少量のご飯を炊き、子どもが帰省した時には5.5合モデルで炊く。使い分けている人が多い」と鈴木部長代理は説明する。また、母の日のプレゼントなど、新たなプレゼント需要も生まれているようだ。

 美味しさにもこだわった。5.5合モデルで少量のご飯を炊くと、お米が少ないため、釜の上部にスペースが空いてしまい、炊飯中の温度が下がりやすくなってしまう。

 「おひつ御膳」は少量炊きに合わせた、深すぎず、浅すぎない釜のサイズを採用した。さらに内釜は、鉄と熱伝導率の高いアルミを採用。微妙な温度コントロールがしやすく、少量炊きの課題となる火の入れすぎを防ぐことができる。
 

開発に携わった商品戦略本部 冷蔵庫・調理商品企画部 諸田 百合子氏

 2合というと少なく感じるが、お茶碗で約5杯分の量だ。炊いたご飯を保温しながら何回かに分けて食べるのではなく、常に炊きたての美味しいご飯が味わえる少量モデルの市場は、今後も拡大していくだろう。(BCN・山下彰子)

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