AI搭載HEMS「ミルエコmini」も対応、太陽光発電を賢く自家消費

新製品

2019/06/28 14:00

 メディオテックは、工事不要、ネットワーク設定不要のECHONETLite対応HEMS「ミルエコmini」と、コロナのエコキュート向け新サービス「ソーラーモードプラス」との連携を夏頃に開始する。

ミルエコmini

 2013年に発売したメディオテック製HEMSの第3世代モデル「ミルエコmini」と「ソーラーモードプラス」の連携運転によって、太陽光発電の余剰電力量を前日にAIが高精度に予測し、通常夜間に運転する一部を翌日昼間にシフトして、余剰電力でお湯を沸かすため、従来に比べ、エコキュートの使用電力の約20%を削減できる。

 AIは各家庭の電気使用量を学習し、翌日の天気予報から余剰電力量を前日に予測する。AIは過去の使用電力や発電実績をもとに、使えば使うほどより正確に余剰電力量を予測できるように自動学習する。
 
コロナの「ソーラーモードプラス」対応機器(一部)

 10年間の太陽光発電余剰電力の固定価格買い取り制度(FIT)が終了する卒FITユーザーは、2019年11・12月だけでも約53万件に達するとみられる。コロナは、国策に伴った住宅のZEH(ゼッチ)化を推進するため、統一規格であるECHONET Lite対応製品を拡大するとともに、卒FITユーザーに向け、太陽光発電の余剰電力を「自家消費する」取り組みを強化する。

 ZEHとは、Net Zero Energy Houseの略称で、家庭での年間の消費エネルギー量をおおむね「0」とする省エネ・創エネの住まい。当初は戸建て向けだけだったが、補助金制度などを受け、新築分譲マンションや賃貸住宅でも、集合住宅版ZEHに対応した物件が登場している。