トイレとお風呂掃除が劇的にラクになる 噂の洗剤を使ってみた

レビュー

2022/05/30 12:05

 カビや臭いが気になる季節。トイレとお風呂掃除は家事の中でも手間がかかる。いつも通りに掃除しても、トイレはいつの間にかフチに汚れが溜まっていたり、お風呂は隅にカビが生えてしまっていたりする。そこで以前から、洗剤売り場やCMで気になっていた二つの洗剤を試してみることにした。

「ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレー」、
クールシトラスの香りをセレクト(筆者撮影)

 筆者が気になっていた洗剤は、トイレ掃除の「ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレー」と、お風呂掃除の「バスマジックリンエアジェット」である。

 二つの洗剤を使って、普段の掃除を少しでもラクに楽しくできたら掃除のハードルがきっと下がるだろう。

容器を下に向けても噴射OK|60秒でトイレ掃除が終了

 トイレ掃除の頻度は家庭や人によりそれぞれだろう。毎日掃除する人もいれば、汚れが気になった時にする人、決まった曜日にする人などなど。

 筆者は、決まった曜日にしっかりとトイレ掃除をして、汚れが気になった時にはその都度軽くふき掃除をする程度というパターン。毎日トイレ掃除をするほどきれい好きではないが、家族が毎日使うトイレはいつもきれに保っていたいと思っている。

 できれば、簡単に気持ちよくトイレ掃除がしたいもの。「フチ裏は60秒後に流すだけ」という魅力的な言葉にすい寄せられて、ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレーを購入した。

 ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレーは、ウォーターリリーの香りとクールシトラスの香りの2種類から選べる。筆者が選択したクールシトラスの香りは、シトラスの香りに清涼感を足したようなすっきりした香りだ。

 掃除している時はしっかりとした香りがするが、トイレ掃除が終わった時には、ほんのり香りがする程度で、質の良い芳香剤を使用したかのような感じがした。

モコモコ泡がフチ裏に留まっている感がちゃんとある

 モコモコ泡の洗浄力が発揮されるのは、普段、自分ではよく見えない便器のフチ裏だ。きれいに掃除しているつもりでも、見えづらい部分は汚れを見逃しやすい。

 ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレーは、逆さにしてもスプレーが可能なので、見えない部分にもスプレーしやすい。それに、スプレーボトルを逆さにした状態でもバランスがよくトリガーを引きやすいのだ。

 泡がしっかりと汚れを包んでくれるので、60秒待ってあとは流せばOK。モコモコ泡は、便座の裏にあるクッション部分にも効果を発揮する。

 便座の裏に、泡をシュッと吹きかけてしばらくしてからふき取ると、汚れがきれいにとれる。便器のフチ裏以外にも、気になるすき間汚れにかなり効果的だ。
 
逆さにしても握りやすくスプレーしやすい(筆者撮影)

簡単だから毎日でもできる|頑固な汚れはブラシも必要

 ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレーは、便器の掃除なら泡をスプレーして60秒たってから流せば、それほどひどくない汚れならきれいになる。

 うっかり放置した頑固な汚れは、泡スプレーをして水を流すだけでは落ちない場合もある。そんな時には、泡スプレーをしてしばらく置いてから、軽くトイレブラシでこするときれいになった。

 毎日掃除する習慣がつけば、汚れが頑固になる前に対処できるので、どんどん掃除がラクになる。

この一本でトイレ全体をきれいにできるのがいい

 ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレーは、便器だけではなく、便座や床の掃除にも使える。便器以外の箇所で使う際は、スプレーしてからトイレットペーパーで拭き取ればきれいになる。ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレー一本あれば、他の洗剤はなくてもいいぐらいだ。

 トイレやお風呂は、掃除道具を保管するスペースが限られるので収納に悩む。あからさまに見える場所にはあまり置きたくないし、かといって取り出しにくい場所では使いづらい。

 掃除道具を必要最低限に絞ることで、収納するスペースも狭くできる。トイレの洗剤が一本だけでよいのであれば、収納に苦労することは少ないだろう。

お風呂全体をミストで覆う|連射がポイント

 バスマジックリンエアジェットは、見た目が他の洗剤とはすこし違う。ちょっと頭でっかちな印象だ。

 大まかな使い方は、浴室が乾いている場合は、シャワーで全体を濡らしてから、トリガーを引いてお風呂に洗剤をスプレーして30秒後にシャワーで流すだけだ。

 洗剤の香りは、フルーティーフローラルの香りと、ハーバルシトラスの香りから選べる。
 
「バスマジックリンエアジェット」、
ハーバルシトラスの香りをセレクト(筆者撮影)

トリガーの引き方にはちょっとしたコツあり

 実際に、バスマジックリンエアジェットを使ってみた。初めてトリガーを引いた感触は、「えっ?」という感じだった。今まで使っていたスプレーの出方とは違ったからだ。

 一般的なスプレーの出方は、トリガーを引いた時だけスプレーが噴射する。バスマジックリンエアジェットは、トリガーを引くと、引いた時とそのあとにも「シュー」とスプレーが出る。一度トリガーを引くと、そのあと約1秒間洗剤が出てくるのだ。

 いつもと違うタイミングで出てくるスプレーの秘密は、ちょっと頭でっかちな上部にあり、そこに蓄圧ピストンを搭載している。

 だから、いままでのスプレーの洗剤の出方とは異なるのだ。初めは少し感覚がつかみづらいが、慣れてくればトリガーをタイミングよく引くと、ミストが途切れることなく出続け、浴室全体にムラなく洗剤を散布できるから便利だ。
 
トリガーが軽くて引きやすい(筆者撮影)

ミストが細かすぎて見えない|よくもあり、よくなくもある

 よくあるお風呂掃除に使う洗剤は、スプレーした時に泡になっていることが多い。しかし、このバスマジックリンエアジェットは、泡ではなく細かいミストが「フワー」と出てくる。

 そのミストは、本当に細かい。まさに洗剤の霧だ。細かい洗剤のミストが浴室全体に散布されるので、汚れを隈なくとらえるのだろう。

 トリガーの引き方に慣れてくると、ミストが連射できるので、どんどんと楽しくなり、あっちにもこっちにも踊るように散布したくなる。

 しかし、あまりにもミストが細かすぎるが故に、本当に全体に散布されているのか目視しづらいかもしれない。

 見えないくらいの細かいミストと、圧のかかる独特なトリガーのおかげで、普段とは一味違い、ちょっと楽しい気持ちになる。

 お風呂を使えば必要になるお風呂掃除が、洗剤一つでちょっと楽しくなるのはうれしい限りである。

気になる汚れはササっとスポンジでなでるように洗うといい

 気になる汚れ落ちだが、浴槽のお湯が入っているラインの汚れは、シャワーで流すだけでは少し汚れが残る場合もあるようだった。

 しかし、その汚れは、ササっと浴室清掃用のスポンジでなでるだけできれいに落ちた。今までのように、浴室全体をゴシゴシとこする必要はない。

 風呂の椅子や手桶などの隅にたまった汚れが気になる部分にも、シャワーで流す前にスポンジでなでればいい。

 シャワーで流した後の浴槽は、つやつやピカピカと輝き、きれいになったと実感できる。浴室清掃用のスポンジで浴室全体をゴシゴシ掃除しなくてよいのは、身体の負担が従来とまるで違う。

浴室に洗剤の残り香がほとんどないのがいい

 浴室の掃除が終わって、夜に風呂に入った時にいつもと違うことに気づいた。今までは、なんとなく浴室洗剤のにおいがうっすらしていたのだが、そのにおいがしない。

 思わず大きく息を吸い込みたくなるような、心地よい空間になっているのだ。お風呂掃除をしている時には、ハーバルシトラスのさわやかな香りがするのだが、それもきついにおいではなくよかった。

 お風呂に入っている時に、洗剤の残り香をほとんど感じなかったのはうれしい。

進化しつづけている洗剤の恩恵をどんどん受けてラク掃除

 今回紹介した、ルックプラス泡ピタトイレ洗浄スプレーは、スプレーして60秒たったら水を流す洗剤。バスマジックリンエアジェットはミストスプレーしてから、30秒たったらシャワーで流す洗剤だ。

 どちらの洗剤も、頑固な汚れは軽くこするとよいが、本当に軽くなでるだけで汚れがするりと取れるので苦ではない。

 どちらの商品も、洗剤の効果が私たちの掃除の手間を大いに省いてくれる。今までのお気に入りの洗剤もいいけれど、たまには気になる新しい洗剤を試してみるものだと思った。

 今回の2商品は、どちらも乗り換える価値が大アリだった。掃除する人の代わりに、しっかりと汚れを包み込んで流してくれる洗剤に感謝しつつ、ラクしてきれいなトイレとお風呂を保ち続けていきたいものである。(GEAR)