2020.12.12 19:00
スマホ・PC家庭の手洗いは“非接触”でさらに清潔に! 比較して選んだ最強ソープディスペンサー
【木村ヒデノリのTech Magic #035】 手洗いにハンドソープは必須だが、触れる部分が清潔かどうか家族間でも気になることがある。そんなときはぜひセンサー式ディスペンサー導入をお勧めしたい。家庭用で一番身近なのは薬局で購入できるミューズ製品だと思うが、Amazonでも多くの製品が見つかる。今回は価格や方式の異なる四つを比較してみた。
家庭用の手洗い石鹸と合わせて使いたいソープディスペンサー。今回は4種類を試してみた。左からSimplehuman(シンプルヒューマン)、Lantoo(ラントゥー)、GEEDIAR(ギーディアー)、Areti(アレティ)
気になるのはジェルと泡で洗浄力の違いがあるのかという点だが、これに関してはジェル式の方が優れている。主な理由はジェル式が原液のまま出てくるためだ。泡式は原液を水で希釈したものを使うため、洗剤としての洗浄力は落ちる。それぞれのメリット・デメリットをまとめてみたので以下を参照してほしい。
このように両者一長一短あるが、「キッチンにはジェル式タイプ、洗面には泡式タイプ」と考えるといいだろう。上に示した「洗浄力」というのはあくまで単体の洗浄力であって、泡式でも時間をかけて手洗いすれば問題ない。ただ、生肉や生魚のような食材を扱うキッチンでは洗剤自体の洗浄力が高い方が安全なため、ジェル式を選ぶのがいいだろう。
群を抜いて高かったのはシンプルヒューマンだが、高額なだけあって細部まで作り込まれている印象だった。例えば充電コネクタがマグネット式になっていることによって防水機能が備わっており、丸洗いができる。さらに外側が金属製になっているので、汚れが落としやすい。ジェル式が調理場に向いていることなどからも、キッチンで使うにはもってこいの製品だと感じた。
実際筆者も2年以上使っているが、キッチンのディスペンサーはかなり汚れるのでこういった仕様はかなり有効だ。また、センサーからの距離で量をコントロールできるため、本体に触れずに調整でき、他製品のように2回目が出てくるのを待つ必要もないので調理中はとても便利に使えている。6000円台であれば満点の製品ではないだろうか。
充電コネクタがマグネット式になっており、丸洗いできる
上の方にかざすほど少なく、下の方にかざすほど多く出る機能が意外と便利だった
続いて泡式の三つだが、実際に出てくる泡と伸びの様子は以下の通り。ラントゥーは多めに出てくるものの、泡が消えやすい。ギーディアーは濃密な割にしっかり伸び、洗いやすい印象。東京発メーカーを謳っているアレティは濃密だが少量、伸びはやや悪いという結果だった。
左からラントゥー、ギーディアー、アレティ。それぞれ同濃度の洗剤を入れてあるが、出てくる泡の質感が違う
泡タイプは洗剤を水で2~10倍に薄めなければいけないので、薄める濃度によっては泡質を調整できるかもしれない。ただ、あまり濃すぎる(2~3倍程度)と泡がうまく出てこなくなる。5~10倍に薄めるとそれぞれ問題なかったが、希釈が足りない場合、ギーディアーは液ダレを起こしてしまっていた。
このほかに気になった点は泡の量調節機能だ。ラントゥーとアレティは1回の量が決まっており、かざし続けることで量を増やす。一方、シンプルヒューマンとギーディアーは1回に出てくる量を調整できる。どちらも量が調整できるのは同じだが、前者は2回出すのに数秒かざし続ける必要があり、毎日使っていると面倒に思えてくる。少量ずつ使いたいなら問題ないかもしれないが、そうでない場合は量調整機能の有無を確認して機種を決めるといいだろう。
また、アレティに関してはセンサーの位置が他と違う。前向きタイプのアレティに対して、その他は下向きにセンサーが付いている。これが意外と不便で、かざしても出てこない時や、意図せず出てきてしまう時があった。アレティに限ったことではないが、前向きタイプは物を置きがちな洗面台には不向きなので避けた方がいいかもしれない。
センサーの種類よりも向きを考慮する必要がありそうだ
今回比較した中ではギーディアーが最もコストパフォーマンスに優れていた
薬局で購入できるミューズと比べても高すぎず、十分検討の余地がある
ただ、ミューズのディスペンサーにも「洗剤が密閉されている」という利点がある。前述した3つは希釈する際に水を自分で入れるため、雑菌が混入する恐れは否めない。長期間放置するなど、余程のことがなければ気にするほどではないと思うが、どうしても気になる方はランニングコストがやや高いもののミューズを選ぶのもいいだろう。
ハンドソープを自動化する必要性を感じていなかった方も、おそらく使ってみて便利だと実感する部分がたくさんあるだろう。「みんなが触るポンプ部分を常に清潔にしなくていい」「触らなくても出てくるのでディスペンサー自体が汚れづらい」という2点だけみても十分導入する価値があるのではないだろうか。ちなみに筆者はシンプルヒューマンをキッチンに、ギーディアーを洗面にという布陣で今後も使いづつける予定だ。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で1歳半の娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。
ジェル式と泡式、洗浄力を考えるとどちらがいいのか
センサー式ディスペンサーには大きく分けて2種類がある。一つはジェル式で洗剤がそのまま出てくるタイプ、もう一つは泡式で洗剤が泡立って出てくるタイプだ。今回はシンプルヒューマン製のみジェル式、その他は泡式となっている。気になるのはジェルと泡で洗浄力の違いがあるのかという点だが、これに関してはジェル式の方が優れている。主な理由はジェル式が原液のまま出てくるためだ。泡式は原液を水で希釈したものを使うため、洗剤としての洗浄力は落ちる。それぞれのメリット・デメリットをまとめてみたので以下を参照してほしい。

このように両者一長一短あるが、「キッチンにはジェル式タイプ、洗面には泡式タイプ」と考えるといいだろう。上に示した「洗浄力」というのはあくまで単体の洗浄力であって、泡式でも時間をかけて手洗いすれば問題ない。ただ、生肉や生魚のような食材を扱うキッチンでは洗剤自体の洗浄力が高い方が安全なため、ジェル式を選ぶのがいいだろう。
価格と機能性のバランスを比較
今回比較した機器の価格は以下の通り。泡式にはここで紹介したものの他にも安いものが多くある。値段によって電源方式が違ったり、量調節の機能に違いがあったりするので参照してほしい。
群を抜いて高かったのはシンプルヒューマンだが、高額なだけあって細部まで作り込まれている印象だった。例えば充電コネクタがマグネット式になっていることによって防水機能が備わっており、丸洗いができる。さらに外側が金属製になっているので、汚れが落としやすい。ジェル式が調理場に向いていることなどからも、キッチンで使うにはもってこいの製品だと感じた。
実際筆者も2年以上使っているが、キッチンのディスペンサーはかなり汚れるのでこういった仕様はかなり有効だ。また、センサーからの距離で量をコントロールできるため、本体に触れずに調整でき、他製品のように2回目が出てくるのを待つ必要もないので調理中はとても便利に使えている。6000円台であれば満点の製品ではないだろうか。
続いて泡式の三つだが、実際に出てくる泡と伸びの様子は以下の通り。ラントゥーは多めに出てくるものの、泡が消えやすい。ギーディアーは濃密な割にしっかり伸び、洗いやすい印象。東京発メーカーを謳っているアレティは濃密だが少量、伸びはやや悪いという結果だった。
泡タイプは洗剤を水で2~10倍に薄めなければいけないので、薄める濃度によっては泡質を調整できるかもしれない。ただ、あまり濃すぎる(2~3倍程度)と泡がうまく出てこなくなる。5~10倍に薄めるとそれぞれ問題なかったが、希釈が足りない場合、ギーディアーは液ダレを起こしてしまっていた。
このほかに気になった点は泡の量調節機能だ。ラントゥーとアレティは1回の量が決まっており、かざし続けることで量を増やす。一方、シンプルヒューマンとギーディアーは1回に出てくる量を調整できる。どちらも量が調整できるのは同じだが、前者は2回出すのに数秒かざし続ける必要があり、毎日使っていると面倒に思えてくる。少量ずつ使いたいなら問題ないかもしれないが、そうでない場合は量調整機能の有無を確認して機種を決めるといいだろう。
また、アレティに関してはセンサーの位置が他と違う。前向きタイプのアレティに対して、その他は下向きにセンサーが付いている。これが意外と不便で、かざしても出てこない時や、意図せず出てきてしまう時があった。アレティに限ったことではないが、前向きタイプは物を置きがちな洗面台には不向きなので避けた方がいいかもしれない。
総合的に考えて、コロナ禍の手洗いに最適なディスペンサーはこれ!
機能性、デザイン性、価格の3点で考えると筆者が一番おすすめなのは「ギーディアーのソープディスペンサー」だ。泡の質も良く、電池も内蔵なのでそのまま充電できる手軽さも良い。量の調整機能も付いて税込価格が2780円円とかなりリーズナブルだ。ミューズのディスペンサーが1500円弱、交換ソープが600円弱(定価ベース)なので十分対抗馬になり得る。
ただ、ミューズのディスペンサーにも「洗剤が密閉されている」という利点がある。前述した3つは希釈する際に水を自分で入れるため、雑菌が混入する恐れは否めない。長期間放置するなど、余程のことがなければ気にするほどではないと思うが、どうしても気になる方はランニングコストがやや高いもののミューズを選ぶのもいいだろう。
ハンドソープを自動化する必要性を感じていなかった方も、おそらく使ってみて便利だと実感する部分がたくさんあるだろう。「みんなが触るポンプ部分を常に清潔にしなくていい」「触らなくても出てくるのでディスペンサー自体が汚れづらい」という2点だけみても十分導入する価値があるのではないだろうか。ちなみに筆者はシンプルヒューマンをキッチンに、ギーディアーを洗面にという布陣で今後も使いづつける予定だ。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で1歳半の娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。
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外部リンク
「木村ヒデノリ Twitter」=https://twitter.com/hidenorikimura/
「新きむら家 YouTube」=https://www.youtube.com/rekimuras
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